今年の4月の沢はわさびを期待して以前同じ時期に遡行した秋川の鈴ヶ尾沢を再訪する事としましたが、果たして結果は・・・
4/24 7:30JR三鷹駅北口に集合し五日市に向かう。途中道を間違えて北秋川方面に行ってしまい、戻って養沢川沿いの林道に入る。大岳鍾乳洞を通り林道終点で車を停めて歩き出す。
少し登山道を歩いて左から入る薮っぽい小沢に入る。障子岩窪を左に分け、3m滝を越えると石滝8mとなる。ここは下部は水流の右側の岩を登って行くのだが、楽に越えようとするとどうしても濡れてしまう。一瞬だがこの時期はさすがに冷たい。後続の方々には濡れるに忍びないので濡れないところをシュリンゲで引っ張り上げる。
次は最初の20m滝。そのまま右の支沢を直進し、適当な所から左に上がって行き高巻く。次の20m滝も右の樹林の中を巻き、その上のきれいなナメ滝は水流沿いに行こうと思ったが滑りそうなのでおとなしく左岸を登る。最後の25m滝は前衛の5m滝を水流のすぐ右を直登してみるがシーズン初めの足慣らしには結構危ない。大滝は左のリッジを巻くが念のためロープを引いて行く。
さて3つとも巻き終え、右から支沢が入る辺りでいよいよわさびのお花畑かと思いきやワサビの花など全くない。気を取り直してさらに進むが、お目当てのわさび田跡も今回はワサビが少ない。時期的な違いなのかとにかく花が咲いていないのには少々残念であるがそれでも少しは収穫でき、とりあえず斎藤さんが用意して下さったカップめんの蕎麦で昼食とする。コーヒーを飲んで寛いでいると濡れた体が少々寒い。
再び歩き出すとすでに流れは細く、最後の二俣状を前回同様左に入りだんだん傾斜が増す中、落ち葉の沢筋をキックステップでどんどん登っていき、最後は右に逃げて直上すると富士見台のすぐ手前の登山道に出る。左に僅かでベンチのある富士見台に到着。ここでも前回きれいだったつつじが一つも見られず、今回は何だか花には恵まれない・・・。ただ前回かすんで殆ど消え入る寸前だった富士山はくっきりと見えている。
下山は大岳方面に歩き、途中から「関東ふれあいの道」を下る。かなり下の方になってやっとつつじや桜が見ごろになってきたが、これは林道終点から見えていた桜では?。周りの尾根を見回すと結構桜が咲いている。結局、今回登ったあたりだけ妙に花がない地域だったような気がする。まあこういう事もあるだろう・・・。
下山後はいつものようにつるつる温泉にて入浴、食事をして早田さんだけビールで打上げの後帰路についた。
今回はわさびのお花畑が残念ながら見られず、稜線に出てもつつじや桜が殆ど見られないという予想外の結果になりましたが、まあ年によって時期的なばらつきは止むを得ないのだろうと思いました。まあこういうときもあるからこそ、一層素晴らしい群落に出会えた時の感激が増すといったところでしょうか。
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