尾瀬 至仏山 山スキー

2011年5月8日  メンバー:森田L,斎藤,澤田石

 

 5月連休前半は悪天で1日日程が短くなってしまったので、最終日に日帰りで至仏山に山スキーに行く事になりました。多分これが今シーズンの山スキー納めになるのではないかと思います。

5/7 澤田石さん宅経由で20:30JR高円寺駅で集合。練馬ICから関越道に乗り沼田ICから国道120号線を鳩待峠へ向かう。戸倉から鳩待峠への県道に入るとゲートがあり、鳩待峠へは夜間通行止めとの事。仕方なくその辺の適当な所でテントを張って時間が早いので充分に宴会をした後仮眠。

5/8 朝方強風が吹き雨が降っていたそうだが私は全く気付かなかった・・・。確かにフライがテントから外れて飛ばされそうになっている・・・。
 朝6時から通行止めは解除になるので早々に移動するが、いざ鳩待峠へ行ってみると至仏山は植生保護のため登山禁止だそうである。まだ一面雪の世界なのに植生保護?。さっぱり判りませんがとりあえずワル沢周辺の斜面で遊ぶ事として準備して至仏山への登山道には行かずに尾根を巻いているトレースを追う。登って行くと尾瀬ヶ原、燧ヶ岳が見渡せるようになり実に素晴らしい。久々に見る尾瀬ヶ原である。そのままワル沢ノ頭は巻いてオヤマ沢田代に出る。眼下に尾瀬ヶ原が間近に広がる。しかしなぜか至仏山の辺りには少々雲が厚くなってきている。ひょっとして天気が悪くなりやしないか心配になってきたが、今日は至仏山は登山禁止らしいし、山頂へは行かずに小至仏山からワル沢源頭に滑り込み途中から右岸の尾根に上がり尾根沿いを滑ろうということになった。
 小至仏山のトラバースでシールを剥がして滑降準備をしていると、なんといきなり雪が降ってきた。かなりまともな量の降りだが、山頂付近だけで舞っているようである。早速滑降に移るが適度な斜度に気温が高い所為かやや緩みすぎではあるが滑りやすいザラメ雪で快適な滑降が続く。一旦右の尾根に上がり、疎らな針葉樹の快適な尾根をさらに滑り続ける。本当に快適な斜面が続き、しかもオープンバーンから樹林の尾根と変化があり実に素晴らしい。もったいなくて途中で立ち止まって振り返るが、休憩も取らずに一気に滑り下りる。
 傾斜がなくなってくると水流のあるワル沢の右岸を下るようになる。右へ右へ進んで行くと再度ワル沢にぶつかり一旦左岸に渡る。再び右岸に渡りたいのだがスノーブリッジが既になくなっていて左岸沿いに一旦板を脱いでちょっと登り、さらに沢沿いに進むが渡る所がない。澤田石さんが強引にジャンプで渡る事が出来たが澤田石さんでぎりぎりなのでどう考えても斎藤さんには無理がある。仕方なく靴を脱いで渡渉もやむなしと再度上流にむかって戻ってみるとすぐ上流になんと倒木が上手い具合に橋のように水面ぎりぎりを対岸に渡っている所を発見!。無事に渡る事が出来たが、濡れた丸太の上を兼用靴で歩くのは少々スリルがある。
 全員無事に対岸に渡った所で小休止として斎藤さん持参の小豆で氷小豆とする。ここの残雪は黄砂の影響もなく大変綺麗だが、もしかしたら放射性物質は入っているのでは?などと冗談にならない冗談を言いながら美味しくいただく。
 あとはシールを貼って東の方角にどんどん進むとやがて山ノ鼻からのトレースに合流、多くの登山者にまぎれて登っていくと先程の休憩地点から30分ほどで鳩待峠に到着した。
 下山後戸倉の「尾瀬ぷらり館」にて入浴し、国道沿いにある蕎麦屋で蕎麦を食べて帰路に着いた。5月連休最終日ということだが、高速は全く渋滞はなく、極めて順調に帰宅する事が出来た。


 久しぶりの至仏山でしたが、なんともう登山禁止とは驚きました。この時期に植生保護の為に禁止にする意味があるのかどうかはともかく、オーバーユースになっている原因は明らかにアプローチが便利になりすぎているのと、過剰な宣伝と商用化により訪れる方が多くなっているのは事実だと思います。便利すぎるアプローチを利用させていただいている身にはその辺の本質を充分に考えて行動したいものだと思います。ともあれ、相変わらず素晴らしい展望と滑降を楽しませてくれている至仏山に感謝しつつ、今シーズンの山スキー納めを大いに堪能する事が出来ました。

コースタイム
5/8 鳩待峠(7:20)〜小至仏山(9:30)〜鳩待峠(11:40)


地形図
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