上越 神楽ヶ峰〜中尾根 山スキー

2011年4月3日  メンバー:森田L,石島,斎藤,徳山

 

 東北地方太平洋沖地震のあと、被災地のあまりの被害の大きさにしばらくは山に行こうという気分にはなれませんでしたが、ようやくそろそろ山スキーにでも行こうかという気になり、震災後最初の山行となりました。

4/2 斎藤さん宅経由で近くの駅で徳山さんを乗せ、いつもの道の駅で石島さんと合流、全員集合して関越道を北上、湯沢ICで下りて除雪ステーションにて仮眠とするが、斎藤さんがまさかの忘れ物!。何とか代替のものを手に入れて宴会の後に仮眠。

4/3 早々にみつまたスキー場の駐車場に移動。心配するほど混んでいる事もなかった。天候が少し危ういのでリフト券のどうするか迷いに迷ったが窓口で聞いてみると1日券が大変安くなっているので迷う必要もなくそれを購入。ロープウェイ、リフト、ゴンドラを乗り継いで上まで行くと最上部のリフトはまだ準備中で1本ゲレンデを滑る。1日券だとこんなことも問題なく出来るので嬉しい。
 さていよいよゲレンデトップに着くがすごい人である。ボーダーとスキーヤーが半々くらいか。シールをつけて歩き出すとすぐに稜線についてしまうが、稜線上はまだ雲の中で白い世界であった。とりあえず神楽ヶ峰方面に歩いて行く。視界も全くないのでピークの手前でこれからどうするか考えるが、予定通り雁ヶ峰方面に進んで視界が回復しなかったら中尾根を下ろうということになった。引き返してゲレンデから登ってきた地点で朝食などとりながら小休止して雁ヶ峰方面に向かう。人が数珠繋ぎに繋がっているなかを我々もその列に入り歩いて行く。
 中尾根分岐地点はまた人が多い。視界が回復しなかったので我々も中尾根を滑降する事に決めると早々にシールを剥がして滑降開始。最初は半モナカ雪といった感じで必ずしも滑りやすい雪ではないが、滑りを楽しむのに支障が出る程でもない。中尾根に入ると先ほどまでの人の多さがうそのようで見渡す限り人が見えないのは大変気分がいい。
 針葉樹の疎林の中を滑るようになると雪質の悪さも解消され楽しい滑降が続く。一気に下りるのも勿体無いので針葉樹林の中で休憩とする。隣の尾根にはリフトが見えるのだが、こちらは人の居ない静かな空間でなんだか不思議な感じがする。オオシラビソに大きなツララが出来ていたので取って舐めてみると不思議と針葉樹臭が全くなくなかなか美味しい。少々下品だが水分補給にしばらく舐めている。
 さらに尾根通しに下り続けるが、どうやら多くのスキーヤーが急斜面を求めて中尾根の側面を早々に沢に向かって下りて行っているようで、雪面にあまりシュプールがなく、快適に尾根通しに下って行く。最後に尾根が細くなって来たところで右の沢に入りゲレンデに戻った。
 和田小屋でお昼の小休止をして午後は1日券なのでゲレンデを滑る。久しぶりに自分や他の人の滑りをチェックしながら練習がてら結構滑って駐車場に戻り、街道の湯に入ってから越後湯沢駅前で蕎麦を賞味して帰途についた。さすがに震災後まだ間もない所為か渋滞は全くなかった。


 中尾根を滑るのは実に久しぶりでしたが、なかなか滑りが楽しめるルートですね。当初予定していた霧ノ塔〜黒岩ノ平の斜面は残念ながら行けませんでしたが、震災後の足慣らしにはちょうどいい半日行程でした。ゲレンデでの練習もたまには(いやまだまだ)必要だと痛感した楽しい1日でした。

コースタイム
4/3 リフト終点(9:30)〜稜線(9:50)〜中尾根分岐(10:50)〜かぐらスキー場(12:20)


地形図
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