今回は上越のスラブ系の沢に行く予定でしたが、不安定な天気が続いていて、予報も全くぱっとしないので近場のどこかでということで当日朝発に変更となりました。
8/6 澤田石さんに自宅まで来ていただき、7:10にJR立川駅で斎藤さんと合流し奥多摩へ向かう。
日原林道に入り、当初予定していた倉沢谷長尾谷へ行こうと倉沢谷沿いの林道に入ったところ、すぐに土砂崩れで通行不能となっていた。林道を歩いて入渓というのも何だか気が進まないので再度「奥多摩の沢120」を見ながら検討し、遡行図の殆どがナメマークの日原川支流の日陰名栗沢に林道を奥まで入り行って見ることにする。この沢は車に戻る適当な下山道がないので下山は同沢下降でということになった。
日原林道のゲートまで車で入り歩き出す。しばらく歩いて林道が右に大きくカーブしている所から松尾尾根末端にある踏み跡を辿ると容易に入渓地点まで下りる事が出来た。
日原川を渡渉し日陰名栗沢に入ると最初の4m滝となり右から巻く。次の小滝と3m滝も右から巻き、ナメのあとの4m滝を直登。続く4m滝は念のためロープを出す。再びナメが出てきた先の2段6mを下段は右、上段は水流沿いに登ると美しい7mナメ滝となる。傾斜は緩く、水流左を楽しく登る。
その先、ナメ小滝が続く光景はなかなか素晴らしい。ナメ滝群の中にある7m滝は落口を石で押さえられていて、石の下まで澤田石さんが登ってみるが断念、右から巻く。その上もさらにナメ小滝が続きどんどん登っていく。最後の2条7mは左の水流の少ない方を飛沫を少し浴びて登る。そこから僅かで三ノ沢出合となり小休止。
次に現れる4m滝は大きな倒木が瀑心に立てかけられていて、澤田石さんがそれを使ってシャワークライミング。斎藤さんと私は倒木左の水流のない部分を登る。その上は再びナメが現れ、その先小滝が連続するのが見えるが、ちょっと偵察がてら見に行くがその上はまた平凡となるのでここで引き返すこととする。斎藤さんはこんな所でもミズ採りに余念がない。下降は特にロープを使うようなところもなく、何だかあっという間に下りてきてしまった。踏みあとを辿り林道に出て、最後は林道歩きで終了となる。
下山後、珍しく空いているもえぎの湯にて入浴し、途中でラーメンを食べて帰路に着くが、何となくそのまま澤田石さんの自宅近くの居酒屋で打上げという事になる・・・・
変更に次ぐ変更で当日行くことに決めた日陰名栗沢ですが、沢自体は実にいい感じで適度なシャワークライミングが楽しめる滝が続きなかなかいい沢でした。結局最後まではつめませんでしたが、これで車に戻る事が出来るいい下山経路があればなかなかお勧めできる沢ではないかと思います。
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