谷川連峰 東谷山〜貝掛温泉 山スキー

2011年3月5日  メンバー:森田CL,舘野SL,浅原,石島,斎藤,寺西(考),寺西(陽),徳山

 

 今回は今まで何度か計画していましたが悪天で流れていた東谷山から買掛温泉へ滑り込むルートに行きました。やや時期が遅い様な気がしますが果たして素晴らしい新雪滑降となるか?

3/4 浅原さんを練馬駅で乗せて練馬ICから関越道へ。高坂SAで舘野車と合流。私は途中石島さんを乗せて赤城高原SAにて再び合流して仮眠とする。ここは広い公園のような所があり、8人用テントを張って充分宴会をした後に仮眠する事が出来た。

3/5 早々に撤収し移動開始。湯沢ICで関越道を下りてコンビニに寄った後、除雪ステーションで荷物をまとめて朝食をとりながら出発の準備をする。当初、田代スキー場の駐車場に車を停めようと考えていたが、とりあえず登山口まで行ってしまおうという事で除雪終了点まで行ってみるが、FFの舘野車が途中で登らなくなりそこまで戻って全員下ろし先に出発してもらい、私と舘野さんは車を貝掛温泉に置きに行く。
 私の車で除雪終了点まで戻ると丁度皆さんがそこまで到着するところで、首尾よく合流して歩き出す。林道にはトレースがありそれを追って進むが、地王堂川を渡る前でトレースが2つに分かれる。我々は左手の小さな沢沿いに伸びるトレースを追う。雪はかなり深いのでトレースを使わせていただくのは大変ありがたい。
 やがて先行者のトレースは右手の尾根沿いにトラバースするようになり、東谷山と日白山の間にある1519m標高点からの尾根に取り付いている様子である。おそらく日白山に向かっているのであろう。よく見ると左手には沢を隔てて登る予定だった東谷山直下に登っている林道が見えている。ルートが違う事はわかっていたがまあトレースがあるのでそれを追う事とする。
 しばらく進むと先行パーティーが見えてくる。同時に日白山に向かっているのが明らかなので、我々は途中から尾根をトラバースせず上直するルートに変更。トレースを外れると予想通り雪は大変深くラッセルは大変きつい。まあ人数がいるから・・・と思ったが遅々として進まない(なぜか私はシールが剥がれてしばし戦線離脱)。しばらくすると先行パーティーが大きく回って上に逆向きにトラバースしているのが見える。全く情けない事に再びトレースに合流。先行パーティーはブナの会の2名でなんと殆ど一人の方が終始ラッセルしていた!。全くすごい人はいるものだ。本当にありがとうございました。
 稜線直前でようやく先頭のラッセルを交代し、このまま直上すると1519mピークあたりにでるので稜線下をトラバースして少し東谷山方面に戻り雪庇の小さいところから雪庇を切り崩して稜線へ出る。東谷山との鞍部まで下り小休止。辺りは霧氷が美しく、青空も見えてなかなかいい感じである。あとは雪庇が大きく張り出した稜線を僅かで東谷山山頂に到着。二居から直接稜線を登ってきた方や二居峠経由できた方々が長閑に休憩している。違うルートから殆ど同じ時間に登りついているのが面白い。
 さて待望の滑降に移る。磁石で方向を確認し樹林の斜面に飛び込む。昨日から降った雪が適度にしまった深雪は実に素晴らしく、皆さん我を忘れて雪を顔まで舞いあげて思い思いに滑って行く。あまりの快適さにすごい歓喜の声を上げて滑っている方もいるが、本当に気持ちはよくわかるのだがいくら何でも少々耳障り???。この斜面は北西面であることや、傾斜が強く、しかも雪崩の心配は少ないが滑降に支障を来さない程度の疎林である事など深雪滑降を楽しむ為の条件が見事に揃っている!。しかもそれが標高差で500m程続く!!。もう全く言う事のない素晴らしい斜面である。
 傾斜がゆるむとあとは国道まで流すのみだが今回は先行者のトレースがあったのでそれを追って行く。概ね沢状の左岸をトラバースして行けばスムーズに国道に出られるようだ。途中雪質はシャーベット状になったり変化は激しいが、先程までの滑降の余韻に浸るには丁度いい。
 下山後、舘野さんと私は二居の林道終点まで車を回収に行き、猿ケ京温泉の「満天星の湯」で明日上州武尊に行く舘野パーティーと別れ、日帰りの我々は入浴後のんびりと帰宅する。


 谷川にこんなに手軽に素晴らしい新雪滑降が出来るルートがあるなんて全く驚きの1日でした。昨年滑ったすぐ隣にある平標山のユウガイヒト沢もおそらく地形的にほぼ同じなので条件が揃えば同様の新雪滑降が楽しめた筈では?などと思いながら地形図を眺めていると新雪でのあの浮遊感が蘇ってきます。とにかく素晴らしい山行でした。同行いただいたメンバーの皆様、ありがとうございました。

コースタイム
3/5 除雪終了点(9:20)〜稜線(12:00)〜東谷山(13:00)〜国道17号(14:30)


地形図
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