今年の東北家族キャンプは、予定では先の東日本大震災の被災地は避けてと思っていたのですが、出発日の東北道の大渋滞を避けた常磐道を使った結果、なぜか福島原発の大変近くを通って行く行程となりました。
8/13 9時頃自宅を出発、首都高が渋滞していたので板橋 で降り、一般道を適当に常磐道方面に向かう。当初は東北道を出来るだけ北上しようと考えていたが、まだまだ東北道の渋滞がひどく予定を大幅に変更して常磐道を災害通行止めになっている広野ICまで行ってみようという事になる。車内で放射線量を測りながら行くが、さすがに広野IC近くになると車内でも線量が高まる。ICで降りた後、国道6号線に出てさらに北上して「Jビレッジ」がある20km圏内で通行止めになっている地点で引き返す。6号線を南下し、仮店舗で営業していた「よつくら港道の駅」で現地産の野菜を買って県道41号を走り夏井川渓谷キャンプ場にて幕営。
8/14 夏井川キャンプ場を後にして小野町から国道349号を北上、放射線量の高い地域を時折車を降りて計測しながら通過する。途中、「いなか道の駅やしまや」で美味しそうな桃を一箱購入し仙台東部道路に出て最初の目的地、松島へ。観光客が多く道も渋滞していてなかなか賑やかである。松島からは大和に出て船形山の登山口である大滝野営場へと向かう。長い長い林道走行の末たどりついた野営場は涼しくてとても快適な所だった。
8/15 今日は船形山へ登る。朝食をとり7:20に出発。すぐに三光の宮方面の道を分け、湯谷地までは幅の広い道を歩いて行く。湯谷地からは普通の登山道となり、緩やかな樹林の中を登る。少し登ったところで「眺望所」という標識にその眺望所に行ってみるが眺望はなし。やがて小野田分岐を過ぎると傾斜が増し、どんどん登って行くと灌木の中を歩くようになるが道がどんどん藪っぽくなっていく。
御来光岩で岩の上で一休みして娘と2人で家内の登ってくるのを待つ。全員揃った所でさらに藪がかぶるようになった道を僅かで山頂に到着。展望も良く気持ちのいい山頂で、しかも他に誰もいない。しばし行動食のお菓子類をぼりぼり食べながら休憩。花もたくさん咲いていて家内は写真撮影に余念がない。
充分山頂の景色を堪能した後下山にかかる。帰りは途中の小野田分岐を小野田方面に入って鏡ヶ池を見てこようということになる。沢を1つ渡り緩やかにブナ林の中を下っていくと鏡ヶ池に到着。なかなかいい感じの樹林に囲まれた山上の池だが、さらに面白いことにイモリがたくさん浮いている。泳いでは休みを繰り返し何とも長閑でいい。モリアオガエルは残念ながら見られなかった。こちらも暫し長閑に休憩の後、往路に戻り下山した。駐車場にある水場はものすごく水が冷たく、冷やしてあった桃を食べてテントを撤収する。
撤収後、登りとは異なり升沢方面に下りて再び大和を通り近くのひまわり温泉「花おりの湯」にて入浴。東北道で盛岡へ。IC横のショッピングモールに寄り某林道脇にテントを張る。
8/16 朝から小岩井農場に行きバーベキューを食べて角館へ。武家屋敷を見学後、虎毛山塊麓にあるじゅんさい沼キャンプ場へ行く。以前、この近辺で採れたてのじゅんさいを食べた事もあったが、今回は時期が遅く既に収穫は終わったとの事で残念であった。ここは樹林の中のとてもいい感じのところで、カブトムシも採れるなかなか素晴らしいキャンプ場である。
8/17 昨夜採取したカブトムシとさよならして出発。途中、直売所でスイカを購入し銀山温泉に寄って入浴後、さらに南下して月山の志津野営場へ。一昨年まで5月連休には毎年来ていた所だが、夏に幕営するのは初めてだ。何とか雨が降る前に設営できたが、夜は雷を伴う激しい雨となった。
8/18 最終日、雨の合間をついて撤収して南下。米沢にていつものようにステーキを食べ、国道121号を通り会津若松で白虎隊記念館へ寄る。そのまま121号をひたすら南下して、今市からは例幣使街道の見事な杉並木を通り、鹿沼ICから東北道に乗って佐野SAで佐野ラーメンを食べた後、その日のうちに帰宅した。
今年の東北家族キャンプは秋田白神山地の田代岳を最終目的地にと思っていたのですが、秋田方面の天候が悪く途中で船形山に登ってみました。大滝野営場まで入ると大変手軽なハイキングコースといった具合でなかなか楽しめました。やはり百名山ではないからか?人が少なく静かでいいですね。
今回、車内で放射線量を測定しながらのドライブとなりましたが、福島原発の南側は距離が近いにもかかわらず放射線量は意外に低く、場所によっては福島県内でも東京近郊とそう大差ない汚染の実態を感じる事が出来ました。
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