南会津 実川・赤安沢トヤマ沢〜赤安田代

2011年9月24日〜25日  メンバー:浅原L,斎藤、佐治(与)、森田

 

 今回は南アルプスの鳳凰三山を縦走する計画でしたが、私の個人的事情で赤安沢から赤安田代を往復するルートになりました・・・

9/23 佐治さん宅に寄り19:00に新宿駅西口地下ロータリーに集合。首都高中央環状線から東北道に入る。順調に北上し西那須野塩原ICで下り檜枝岐へ。ミニ尾瀬公園の駐車場でずいぶん早く到着したのでゆっくり宴会してから仮眠。

9/24 夜中に少し雨が降ったようだが朝は上がっている。濡れたテントを撤収して出発。実川林道に入りしばらく進むと、矢櫃沢を過ぎて少し進んだあたりで土砂崩れで進めなくなっていた。妙な形の砂防ダム?の工事現場の広場に車を止めて歩き出す。
 黒溶沢出合を過ぎ、赤安沢出合付近で実川に降りられるところを探したがなかなかなく、結局林道をかなり先に進んだところで支沢を下降して実川に降りる。さらに本流を下降して赤安沢出合へ。
 赤安沢はなかなか水量豊富でなぜか水が随分白濁している。飲んでみると何か鉱物の成分を含んでいて飲用不適である。最初の大きなナメ滝は左から越え、僅かで赤安小沢に到着。赤安小沢の水は透明である。さらに進むと8m程の滝があり、水が左右からX型に落ちている珍しい滝である。右から巻き落口付近に戻るとさらにゴルジュの中に登れなさそうな小滝が3個程続いているのが見えたので全て右から巻いてしまう。沢に戻ったところは右から支沢が入り幕営適地である。
 再び両岸狭まり水量豊富な小滝が懸かっている。佐治さんが左をへつり突破を試みるが剥がされて流れてきたので3人はあっさり左からの巻に入る。しかし下るところが4m程だが懸垂になったので、帰りのことを考えて細引きをフィックスする。結局佐治さんは見事水流左を突破したようだ。さらに進むと大きな倒木が寄りかかっている8m滝となる。左壁が脆そうだが登れそうな気もするが右から巻く。
 会員内からトヤマ沢は細くて見過ごしたという情報もあったので、見事に一つ手前の沢に間違って入ってしまったがすぐに気付き引き返す。この支沢の出合付近は幕営敵地で、今夜の候補地とする。
 ほんの少し進むと本当のトヤマ沢が出合う。トヤマ沢は残念なことに白濁しており、この時点で幕営地を先ほどの支沢の出合に決定し不要な荷物をデポしてトヤマ沢に入る事とする。
 トヤマ沢はやや荒れた感じがあるものの、特に問題となるところもなくどんどん高度を稼ぐ。途中、粘土質の壁が崩壊しているところが数か所あり、それぞれで粘土鉱物が水に溶けだして下の白濁を作っていたようだ。それらをすべて通過した後は水が透明になった。最後は傾斜がなくなり沢底に泥が堆積しだすと突然眼前に空間が開け、忽然と赤安田代が姿を現す。全く感動的な展開である。
 赤安田代は真ん中に川が流れていてかなり広い。辺りを思い思いに散策するが、何とも長閑で贅沢な時間である。昼寝でもしたいところだが乾いた部分が全くないので横になれないのが残念だが・・・。以前同じ時期に矢櫃沢から大丈田代に行ったときはつるこけももがあり大量に収穫できたのだが、ここはこけもももくろまめのきもなかったのは残念と言ったら少々贅沢な注文だろうか。
 充分に山上の湿原を堪能したのちに下山にかかる。途中、右岸の斜面を歩くニホンカモシカに遭遇する。トヤマ沢出合でデポした荷物を回収し、少し赤安沢を下降して先ほど間違って入った沢の出合に戻り今日の行動は終わりとする。早速テントを張りたき火の準備をして宴会準備へ。赤安沢本流の水は飲用不適だが、水は支流からとれるので絶好の幕営地である。浅原さん食当の豚汁やつまみを食べつつ、満点の星の下での楽しい晩となった。

9/25 久しぶりにテントで寝たが、さすがに全く寒くなく大変良く寝ることができた。今日は昨日の往路を戻るだけなので気楽なものである。ゆっくりうどんの朝食を食べて出発する。
 下降も特に問題なく、細引きをフィックスしたところもおかげで楽々通過。赤安沢出合からは実川本流を少し登って一番最初の支流から林道に上がる。途中、5m程のナメ滝の脇にこぶの付いたミズがあり斎藤さんは採取に余念がない。ブナハリタケも採ることができておみやげに。初日に下った沢よりも何だか短くあっという間に林道に上がってしまったが、もっとミズを採りたいと短かかったことに不服そうな声も・・・。あとは林道を山ブドウなど採りながらのんびり歩いて終了となる。
 下山後、「燧の湯」で入浴し、1ヶ月前の下ノ沢の時と同じく[丸屋」にてもりそばを賞味して帰途につく。3連休最終日にも関わらす渋滞にも遭わず、大変早い時間に帰宅する事が出来た。


 2週間ほど前から右足脹脛の調子が悪かったので、今回はBC往復の沢にしていただいたのですが、代案ではありましたが気になっていた赤安田代に行くことができて大変充実した山行になりました。やはり道のない山上の湿原というのはいいものですね。沢自体は特に見所がある訳でもなく、とりわけ興味をひくものではありませんが、湿原へのアプローチに徹していていい様な気がします。わがままを聞いてい下さったリーダーの浅原さんをはじめメンバーの皆様、ありがとうございました。

コースタイム
9/24 駐車地点(9:40)〜赤安沢出合(11:10)〜赤安田代(12:00)〜幕営地(12:00)
9/25 幕営地(6:20)〜林道(11:15)〜駐車地点(13:50)


遡行図
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