今回は、当初仙ノ倉谷・東ゼンに行こうと考えていましたが、諸般の事情により同じ谷川連峰で手軽に楽しめそうな高倉沢左俣に変更しました。
7/30 23:00新宿駅西口地下ロータリー集合。関越道を水上ICで下り土合駅へ。駅舎は結構盛況で既に寝ている方が多く、中で飲むのは憚られたので駅前の階段に座り軽く宴会後就寝。
7/31 遡行準備をして土合駅を出発。少し国道291号線を下って行き、スノーシェードを出た所から湯檜曽川の広い河原に下りる。水流沿いに湯檜曽川を少し下って対岸に渡り、なんとも心配になるような細い流れの高倉沢に入る。
出合の貧相さはともかく、少し進むとすぐにナメと滝が連続するようになる。小滝に続く3mを越えると15m滝となり左の樹林から巻く。次の2段15mも左から越えるが、この辺りはなかなか美しく素晴らしいところである。上段は左に妙な黄色いフィックスワイヤーがある。さらにナメ状の中をどんどん進むと二俣となり、今回は左俣に入る。
小滝が続く中を登っていく。右に支沢を分け、さらに進むと両岸が狭まりトイ状の4m滝となる。倒木を利用して越えると右から15m滝が落ちている。傾斜はあまりきつくなく、右壁と樹林の境を潅木を絡めながら登って行く。すべる3m滝を水流左から越え少し進むと上部がナメ状の10m滝となり左から巻く。あたりは紫陽花の群落が美しい中、適度にナメ滝が続きなかなかいい感じである。だんだん傾斜が急になっていく沢筋をどんどん登って高度を稼いで行く。上部もナメ小滝が連続していて楽しめる。
やがて水流が無くなり、最後は左の尾根状に登りそのまま直上して僅かな藪漕ぎで登山道に飛び出した。登山道を右にしばらく登って行くと高倉山山頂へ到着。谷川岳や白毛門、朝日岳など谷川連峰の山々が良く見える。あとは天神平まで一気に下る。以前、秋に右俣を遡行した時は天神平は大変な人の列で、ロープウエイに乗るのに1時間半待ちといった状態で歩いて下山したが、今日は殆ど人は居らず、時間待ちなど無くロープウエイを使って楽々下山する。何とも手軽な1日であった。
下山後、時間が早い所為か珍しく空いていて貸切状態の湯テルメ谷川で入浴し帰途に着いたが、やはりまだ時間が早かったので関越道は下り車線の混雑を見ながらの帰京となった。
高倉沢は以前右俣を遡行していますが、今回の左俣も右俣と同様、短い中に適度に滝がありなかなか楽しめるいい沢でした。初級者向けの沢としてもっと遡行されていい沢だと思います。今回は下山もロープウエイで楽々だったので、驚くほど大変手軽な1日となりました。
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