御嶽山 山スキー

2010年5月9日  メンバー:森田L,石島,斎藤

 

 今年の山スキー納めとして、直前まで予定が定まりませんでしたが、結局連休前に悪天で中止にした計画の御岳ロープウェイから御嶽山を滑ってきました。

5/8 22:00 JR三鷹駅集合。調布ICから中央道に乗り、伊那ICで下りて権兵衛トンネルへ。このトンネルが開通して御嶽山が大分近くなった気がする。御岳ロープウェイの駐車場はスキーシーズンが終わったあとなので車が1台も停まっていない。何だか不思議な光景だ。テントを張って小宴会の後仮眠とする。

5/9 スキーシーズンが終了しているのでロープウェイの営業はなんと9時からということで、登りはじめが遅くなってしまうが仕方がない。朝になると駐車場にはそこそこ車が停まっていてほとんどがバックカントリースキーヤーのようである。
 ゲレンデは滑って下りて来られないのでゴンドラ往復券を購入し、板にシールをつけ準備万端ゴンドラに乗って出発。ゴンドラ終点のいいもり駅はまだ雪の世界で、早速シールで歩き出す。樹林の中は赤布が頻繁に付いていてトレースも沢山あるのでそれらを追って登って行く。樹林が切れて景色が開けると、右に乗鞍岳・槍〜穂高がよく見える。森林限界を過ぎると眼前に大きな斜面が姿を現す。この時期の御嶽山に来るのは初めてだが、とても多くのシュプールが刻まれていて驚かされる。
 左手の尾根には上がらずに真っすぐ稜線を目指してトラバース気味に登っていく。石室山荘手前で傾斜がきつくなり、休憩しようかと思ったが「小屋まであと10分!」の斎藤さんのかけ声に先へ進む(10分じゃ着かないでしょ!)。石室山荘は左に回り込み、覚明堂を右に見ながらそのまま沢筋をつめて頂上の一角に到着。展望が開け二ノ池が間近に見えるがるが風がやや強い。
 ここから真っ直ぐ剣ヶ峰に向かうと雪が一部切れていたので、雪がつながる所まで板を脱いで少し戻り、雪面が固そうだったのでアイゼンに履き変えて剣ヶ峰に向かう。登り始めは風が強かったが登るに従い次第におさまってくる。途中、雪面に上半身だけ出ている仏像に挨拶しながら(こういうのは御嶽山ならではである)、僅かな登りで剣ヶ峰頂上山荘に到着。小屋の脇に板をデポして今は雪の石段?を登り鳥居をくぐって剣ヶ峰山頂へ。
 山頂からの展望は実に素晴らしく、眼下には一ノ池、二ノ池が青氷になっていてとても美しい。御嶽山頂の一角である魔利支天、継子岳の向こうに乗鞍岳、笠ヶ岳、槍穂高などの北アルプスの山々が並んでいる。西に目を移すとまだ真っ白い白山も見える。また、信仰登山の山なので、いろいろな人口構築物があり目を楽しませてくれる(?)。少し遅れて石島さんも登ってきて全員集合。「KIRIN Free」で乾杯し3000m峰の山頂を存分に堪能する。
 いよいよ滑降に移るが、まずは頂上山荘から南東面の斜面を滑り左へトラバースして石室山荘への沢筋に入る。そのまま下ってもいいのだが、今回は石室山荘の上を左へトラバースし、山荘北側の広い斜面を滑る事にする。上部はやや傾斜があるが雪質は申し分のないザラメで全く夢のような快適な滑降となった。珍しく大回りで飛ばして滑るが実に気持がいい。この時期ならではの豪快な滑りの楽しさを存分に味わう事が出来た。一気に下るのが勿体なく度々振り返ると先程滑った斜面が陽光に輝いている様がまた素晴らしい。
 樹林に入っても楽しい滑降が続き、シュプールがやたら入り乱れる中、赤布を追って行くとあっという間にゴンドラ終点駅に出てしまった。あとはゴンドラに乗って駐車場に戻り終了となる。
 下山後、小坂温泉「けやきの湯」に入浴、権兵衛峠経由で中央道に。諏訪湖SAで食事をして帰京するが、やはり小仏トンネルで渋滞にあう。しかし若干時刻が遅かった所為か近づくにつれて解消に向かい、それほど遅くはならず帰宅する事が出来た。


 御嶽山にこんなに遅い時期に山スキーに行ったのは初めてでしたが、本当に快適な山スキーを充分に堪能できました。厳冬期から滑る事が出来る貴重な3000m峰ですが、残雪期は滑りに関してはいろいろなルートがとれて実に楽しめる山だとあらためて実感します。とても素晴らしい山スキー納めとなりました。メンバーの皆様、ありがとうございました。


コースタイム
5/9 御岳ロープウェイ(9:30)〜剣ヶ峰(13:05)〜御岳ロープウェイ(14:35)


地形図
このページのトップへ

2010年の記録へ


トップ
はじめに
最近の山行
過去の記録
山の写真集
山の雑事集
自己紹介