今回は小金沢連嶺の曲沢に新緑沢登りという予定でしたが、当日集まってから高速が渋滞しているということで場所を変更することになってしまいましたが結果は如何に。
5/22 6:25 JR三鷹駅集合。調布ICから中央道に乗り曲沢へ向かうつもりがまさかの事故渋滞。相模湖ICから16kmということで、早々に中央道利用は諦めとりあえず国道20号を西に向かう。
とにかく目的地を変更しなければならないが、五日市周辺も考えたが何分地図がないので今回の候補に上がっていた一ノ瀬川流域に行くことにする。混雑もなく順調に車を走らせ、10時前には一ノ瀬川林道の登山道付近に到着した。周りの山々を俯瞰するに稜線付近はまだ新緑には早いようで候補だった黒エンジュ沢ではなく、以前遡行した事がある登山道で終了して遡行時間も短かい中瀬川に行ってみることにする。
中島橋に車を置いて遡行開始。沢床が花崗岩の砂で白くなっているのが印象的だ。インゼルか?と思わせる中島川との二俣を右に入り、少し歩くと花崗岩の砂が流れ出ているボロボロの崖がある。さらに進むと下流部唯一の滝である4mCS滝となる。左壁がやや逆送気味の板状節理となっていて、滑らないように注意して登る。
この滝を越えると、所々ナメが散見されるようになる。規模は小さいながらなかかかきれいな所もあり、ナメ滝とは言えないまでも傾斜があって水流が美しい所もある。以前歩いた時の記憶にはあまり残っていなかったが、意外にいい感じなので正直ホッとする。
頭上を橋が横切り、さらに進んで行くとやや藪っぽいところが多くなるが遡行に支障がある程ではない。傾斜が少し出てく中をどんどん登っていくと間もなく主稜線の南側を巻いている登山道が横切り遡行終了となる。
登山道に荷物をデポしてさらにその上をのぞきに行く。この上は岩盤が発達した地形に変わり、以前遡行した時はかなり上まで急傾斜のナメが続いている事を確認したが、今回はすぐ上の平らな岩の上で大休止。ここは昼寝に最適な所である。稜線はまだ新緑には早いが目の前の山々を眺めながら長閑なひと時を過ごす。
下山はまず登山道を笠取山方面に歩き、中島川を下降しようとも思ったがいざ行って見るとガレた沢で靴を履き替えるのも面倒なのでそのまま登山道を下山する事にする。この辺りは眼下には白樺が多くちょっと珍しい光景が続く。また、足元には根曲がり竹ではないのだが細い竹が多く生えていて、徳山さんと斎藤さんはたけのこ(笹の子?)採りに余念がない。登山道を下るに従いカラマツの新緑が美しい。数年前の秋にミズヒ沢からこの登山道を下ったときの素晴らしい紅葉を思い出す。
下山後、丹波の「のめこいの湯」で入浴し、ざる蕎麦を食べてから帰途に着く。
全くまさかの事故渋滞でどうなるかと思いましたが、無事に新緑を愛でながらの沢登りが出来て本当によかったです。こういう時は転進しようにも資料や地形図がなければどうしようもないところですが、運のいいことに勘違いで?徳山さんがここの地形図を持っていたので問題なく目的地を変更できました。何が功を奏すかはわからないものですね。
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