尾瀬 片品川・中ノ岐沢 小淵沢

2010年6月26日〜27日  メンバー:斎藤L、澤田石、早田、森田

 

 今年のたけのこ山行は、最近銀座山の会の中で人気の中ノ岐川・小渕沢に行ってきました。私は初めての遡行なのでたけのこ・山菜だけではなく沢自体も大変楽しみです。

6/25 澤田石さんに私の自宅に寄っていただき、新宿駅に23:00集合。練馬ICに直接向かうつもりがなぜか首都高中央環状線に乗ってしまい美女木から外環道経由で関越道へ。危うく行き過ぎそうになった沼田ICで下りて国道120号線沿いの道の駅白沢にて宴会の後仮眠となる。

6/26 起床後早々に大清水へ移動開始。大清水の駐車場に車を停めて奥鬼怒スーパー林道を歩き出す。林道には途中2箇所程鹿の侵入を防止する?為に設置された柵があり、その扉を開けて通らなければならない。以前北岐沢で来た時は確かこんな柵は無かったような・・・。
 小渕沢が左から合わさるところから小渕沢沿いの林道に入り、1時間程で本日の幕営予定地に到着、急斜面を下りたところに堰堤上の広い河原で、とりあえずテントだけ立てて不要な荷物をデポして小渕沢へ向かう。
 暫くはまた小渕沢沿いの林道を歩き、小渕沢を橋で渡るところで遡行準備して入渓。歩き始めてすぐにナメの渓相となり、綺麗なナメ滝が連続する。3m・2mナメ滝を過ぎ、次の4連続のナメ小滝はなかなか素晴らしい景観である。続く幅広4mナメ滝は左右どちらでも登れる。7m滝は左から越え、幅が広く傾斜の緩い2条4mナメ滝は2条に分かれた水流の真ん中を登っていく。
 さらに小滝を越えて進んで行くと立派な10m滝となる。下部は右側の窪状を登るが、ややバランスが必要で念のため補助ロープをフィックスする。上部は灌木を巻く感じで沢に戻る。左から支沢が入り3m・4m連瀑を左から越える。奇麗なトイ状滝を過ぎてしばらく行き、右にミズバショウの群落が現れたあたりでたけのこを採りながら小休止とする。この先の二俣状辺りは太いたけのこをたくさん採る事が出来た。
 さらに先に進むとナメ・ナメ滝の渓相がまだまだ続き、食べごろのたけのこを物色しながら気持よく歩いて行く。階段状の10m滝は左から登り、続くナメ滝をどんどん越えて行く。この辺りも実に素晴らしいところであるが、どうも渓相よりたけのこに目がいってしまう・・・。
 しばらく進むと最後の直登不能な垂直の8m滝となる。この滝は右から巻くとあとは滝は無くなりつめて行くだけなのだが、小渕沢田代に近いところに最短で出るにはルートファインディングが必要である。地図を見て沢の方向を確認しながら進み、最後はどこをつめるか協議するが、私一人だけ他の方々よりちょっと手前のミズバショウがある窪で沢を外れたところ丁度いい具合に小渕沢田代を左手に感じながら僅かな薮漕で湿原のすぐ脇の登山道に出た。程なく他のメンバーと合流し小渕沢田代へ。
 小渕沢田代は広々としていて池塘もある感じの良い湿原で、燧岳や日光白根山などの山々も見える別天地である。細い木道を伝って池塘あたりまで少々散策した後小休止していると雨がぱらっと降ってくるが大したことはない。さすがに湿原には食べられる山菜は無いようだが・・・。
 下山路は黒岩山方面へ少し歩いてから右への分岐を小渕沢方面へ下る。しばらくは登山道でたけのこもまだまだ採れる。林道に出ると今度は蕗とミズの採取に余念がない。各種山菜の収穫にホクホク顔で幕営地に戻る。
 たきび用にタープを張りたき火を燃やして早速たけのこを焼いて食べる。私は少し竿を出しでみるが1匹しか釣れなかったので鑑賞してリリース。雨も降ってくるが既にタープの下のたきびは出来上がっているので食事の準備も進み全く問題ない。天ぷら、たけのこ御飯と山菜尽くしの夕食に酔いしれる晩となった。

6/27 朝方まで雨が降っていたが一旦上がり、朝食を食べてのんびりしているとまた降り出したかと思うとみるみる本降りになってしまった。止んでいるうちに撤収すれば良かったと思っても後の祭り。今日はもう行動をしない事に決めたので10時頃までたきびの周りでのんびりして下山する。
 下山後、花咲の湯にて入浴し、昼食を食べて帰路につく。


 今まで行く機会のなかなか無かった小渕沢をようやく遡行する事が出来ました(今回も前週に中止になりどうなるかと思いましたが・・)。しかも最高のたけのこ山行として実現できたのは誠に持って素晴らしかったです。沢自体はナメ滝が多い実に快適な沢でしたし、つめも湿原に出るという全く申し分無いものですが、今回はどうも目がたけのこ・山菜にいってしまいがちになってしまいました。夜は山菜尽くしの幸せに充分浸る事が出来ました。これも企画から採取までリーダーの斎藤さんのおかげです!ありがとうございました。


コースタイム
6/26 入渓点(9:15)〜小渕沢湿原(12:05)〜幕営地(14:00)


遡行図
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