乗鞍北面・十石山 山スキー

2010年1月30日  メンバー:森田L,石島,徳山

 

 以前から気になっていた十石山ですが、今年こそ!と出かけてきました。白骨温泉も実に久しぶりで楽しみだったのですが・・・

1/29 22:00JR三鷹駅に集合して調布ICから中央道に乗る。長野道経由で松本ICで高速を下り、国道158号を乗鞍方面に向かう。雪が少なく、路面には殆ど雪がない状態が続くが、さすがに鈴蘭高原辺りからは圧雪路となる。仮眠は乗鞍高原スキー場の仮眠室を利用させていただいたが、またしても貸切状態でこたつに入って大変快適に仮眠する事が出来た。

1/30 5時に起床し白骨温泉へ移動。乗鞍スーパー林道の料金所手前に駐車して歩き出す。林道を少し歩いて3つめのヘアピンカーブのところから左の斜面に取付く。以前登った時に徳山さんがトラバースが大変だったということなので、あまり左へトラバースせずに登っていくと1567m標高点辺りに出てしまったらしく左下に鞍部が見えたので少し下って夏道の標識のある鞍部に到着。
 まずは唐松の急登となる。左端の尾根を絡めながらどんどん登って行く。結構な急斜面で、細かいキックターンの連続でジグザグに高度を稼ぐが、雪質が登りやすかった所為かさほど苦労するほどではない。徐々に傾斜が緩まり1800mの台地に出る。赤布沿いに登って行くと、1835m標高点辺りを通りその先若干下りとなる。ここは帰りは巻かなければ登り返しとなってしまうようだ。
 その先は尾根が顕著になり本日2つ目の急登となる。だんだん細くなる尾根を忠実に登っていくが、1つ目の急登に比べれば大したことはない。傾斜が緩むと尾根も広がり、樹林も針葉樹と変わる。ここまでずっと我々のパーティーが先頭を歩いていたが、後続の2パーティーが追いついてきたので先に行っていただく。
 傾斜が緩くなった尾根を登って行くとやがて山頂直下の無木立斜面となるが、この辺りになるとガスが濃くなり完全にホワイトアウトの状態となってしまった。石島さんが白濁の世界に酔ったらしく気分が悪そうにしていたがすぐに解消したようで先に進むが、斜面はやや急で硬くなり念のため板を脱いでアイゼンに履き替える。傾斜が緩むと山頂の一角に出たようだ。ここより高いところは無い様なので勝手に山頂と決めつけ、少し下ったところでシールを剥がして滑降に移る。
 目標物が全く見えないホワイトアウトも久しぶりである。磁石で方向を定めてまず私が一人見える範囲で滑り降りてから、徳山さんに私が降りた方向が正しいか確認してから降りて来て貰うという計器行動を何回か繰り返し、ようやく樹林帯に戻る。方向はピタリと合っていたようでトレースと合流できたのでよかったが、こういう時は赤旗を一本でも立てておけば全く問題ない状況なので、天気は良いだろうとの判断で旗を車に置いてきたのは少々失敗であった。
 樹林に入ると、登った時に感じた以上に滑りやすい雪質で、実に快適な滑降が待っていた。降雪直後ではないのでさらさらの粉雪と言うわけではないのだが、やや締まっていてスピードも出るので、緩い傾斜とあいまってとても楽しい樹林間滑降となった。やや急な尾根筋は南側の斜面を絡めて滑り、平らな台地は先行のトレースを追って1835mピークを見事に巻く。続く唐松の急斜面はさすがに雪質がやや重くなるがターンに苦労するほどではなく充分に楽しむ事が出来た。夏道の鞍部からは雪崩防御壁の並ぶ南斜面の最上部をトラバースして林道に戻る。
 下山後、「泡の湯」で入浴しようと思たが、少々お高いので却下となり乗鞍高原温泉の「湯けむり館」にて入浴し、松本IC近くでラーメンを食べて帰途につく。渋滞もなく順調だったが、最後の最後に事故渋滞の影響をちょっとだけ受けたが大したことはなかった。


 十石山は今までも何度か計画は立てたものの流れてしまって未登だったのですが、ようやく滑る事が出来ました。予想に違わず大変楽しい樹林間滑降を堪能できました。今回特に下界の状態から雪の条件がいいとは思えなかったのですが、樹林の中は降雪後時間が経った雪でも充分に楽しめるという好例となりました。また、久しぶりで完全な計器行動をしましたが、白一色で全く何も見えないというのは何度経験しても少々緊迫するものです。いつもながら乗鞍高原スキー場の仮眠所は大変快適に利用させていただきました。スキー場を使わなかったので本来は違反行為なのかも知れませんが・・・・

コースタイム
1/30 白骨温泉(7:00)〜十石山(12:00)〜白骨温泉(13:50)


地形図
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