今年の4月の沢は以前やはり4月に遡行した南秋川の軍刀利沢を再訪することにしました。
4/25 7:30JR三鷹駅集合。五日市周辺のハナミズキは満開のものもあればまだこれからといったものも混ざり、いつもより若干精彩がない。谷沢林道に入り、通行止めになったところで車を止めて林道をしばらく歩く。軍刀利沢出合は木の赤テープに「軍刀利沢」と書いてあるので間違えることはなさそうだ。
入渓してすぐに小ゴルジュとなり、出口の滝を突っ張りで越える。次の3mナメ滝・2条4m滝の連瀑は美しい。左から越える。続く5m滝も左から。8mナメ滝は水流中を登れるようだが、右から巻いてしまう。続く2段10mは直登不能で右上にトラバース用にロープが張られていてそこを高巻く。次の5m滝は左側壁を登り、続く5mはどう見ても濡れそうなので手前から左を巻く。
6m滝は残置支点があり水流右を登れるのだがロープを出すのも面倒なので右から簡単に巻いてしまう(今回は少々巻き過ぎか?)。次の淵は左の水の中を少しへつって進んだところから左壁に這い上がるが、なんとか股下の深さで無事通過できる。続く4m滝は右壁に蛇のように残置ロープがぶら下がっている。続く10mナメ滝も右からの巻きで、やはり残置ロープがある。
つめは以前遡行した時と同様に三国峠に直接出るルートをとる。二俣状を右に入り、どんどん登って行く。前回はこのつめの途中で残雪を見たが今回はさすがにない。登山道を歩く人が見える最後の分岐で前回同様大休止とする。ここは落ち葉が敷き詰められ休憩にもってこいな所で、すぐ上の三国峠の喧騒をよそに静かにくつろげる場所である。斉藤さん担当のカップ麺とコーヒーをいただきながら日溜まりでの長閑なひと時である。
分岐の右をつめるとすぐに三国峠のベンチの前に飛び出す。ここから突然出て行くと休憩している登山者の反応が面白い。今回は人は多かったが桜がまだあまり咲いていなかった。石盾尾神社方面に少し下ってみるがどうも桜は今一つのようで早々に引き返して生藤山へ向かう。生藤山山頂ではツツジが1本だけ咲いていたがそれ以外ツツジもなぜかほとんど咲いていない。どうも今年は気候が不順だったせいか花の開花時期がおかしいようだ。そのまま連行峰方面に歩き仕事道の分岐から矢沢林道に下りる仕事道に入る。所々やや不明瞭?というところもあるが注意して下りれば特に問題はない。しかし、前回よりもやや道が荒れているような気もする。程なく林道に到着、あとは林道を歩いて車まで戻って終了となる。
下山後、瀬音の湯で入浴しようと寄ってみたものの、またも時間待ちの列となっていたのでつるつる温泉に行くことにする。入浴後、ざるそばを食べてから帰途に着く。
恒例の4月の沢は今回は花が少なかったものの、天候も良く全く沢日和の中気持ちのいい1日を過ごせました。木々が茂らず藪もなく、明るい奥多摩が楽しめるこの時期は本当に1年のなかで最も遡行適期なのではないかとあらためて思います。
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