谷川連峰 湯檜曽川・ゼニイレ沢

2009年7月20日  メンバー:森田CL,斎藤SL,板倉,徳山

 

 今年の海の日3連休は、森吉の日帰りの沢2本という計画を立てたのだが梅雨が明けず変更と相成り、天気が良さそうな20日に日帰りで谷川連峰のゼニイレ沢に行く事になりました。

7/19 早めに行って焚火でもして宴会しようと15:00にJR高円寺駅集合。練馬ICから順調に関越道を北上し、水上ICで下りて土合の白毛門登山口へ。3連休で東黒沢〜ナルミズ沢に行っている伊地知さんの車が駐車してある。とりあえずテントを張り、念のためタープも張って宴会準備をしていると首尾良く雨が降ってきた。タープのおかげで雨など気にせず宴会を続けられた。暑かったので結局集めた薪には点火せず・・・

7/20 テント内は蚊に若干悩まされたが十分睡眠をとって朝を迎える。テント・タープを撤収し遡行準備をして登山口の対岸の谷川新道を歩く。一ノ倉沢出合で湯檜曽川を徒渉しゼニイレ沢に入るのだが、なんと目前に同じように湯檜曽川を徒渉する3名パーティーがいる。話を伺うと驚く事にゼニイレ沢へ行くそうである。まさか他に遡行者がいるとは・・・。
 最初はガラガラの荒れた沢を行く。この先に綺麗なスラブがあるとはとても思えない渓相だが、ここは我慢のしどころ。二俣を過ぎた辺りで2名パーティーが下山して来た。体調不良との事である。右俣に入り暫く歩くといよいよ待望のスラブの始まりである。
 先行パーティーが水流左にロープを伸ばしていたのでそのさらに左にロープを引いていく。水流近くに比べて浮き石が多いので注意して登るが、殆ど2本で足で立って登ることが出来るので快適だが、万が一スリップしたら大事だろう。ちょうど先行パーティーのトップの方がビレイしている所でロープが一杯になり、となりで後続を確保する。ここでなぜか4名パーティーの我々の方が早く登ってしまったので先行させていただく事にする。
 最初のスラブが終わるとその上で一旦沢は幅が狭まり傾斜の強いナメ状の渓相が続く。殆どフリーでどんどん登って行くと再び広いスラブ状となる。念の為板倉さんにはロープを使っていただくが、斎藤さんと徳山さんはフリーでどんどん登っていってしまう。各人好きなところを登っていくといった感じで一ノ倉沢を背景に快適で楽しい登攀が続く。以前登ったときは赤ペンキのマークがやたらとあったと記憶するが今回は全く無くなっていた。
 スラブの終わりは10mほどの滝となり、左上するバンド沿いに登る。次の4m滝は登れず斎藤さんが左の薮を巻くがちょっと悪そうなので念のためロープを出す。再び細くなったナメ状の沢をニッコウキスゲが咲く中どんどん登ると三俣となる。
 三俣は真中に入り急なゴーロ状となって中をさらに登って行くといよいよ奥壁となる。沢形の右のルンゼを徳山さんが登るが、その上は右にルートをとることは無理そうだったのでバンド沿いに左の沢形へ戻りそのまま登って行く。最後は右岸の薮を絡めて登って行くと奥壁は終わる。薮に突入するが何となく踏み跡の様になっていてそれ程苦労もなく、最後は右に見えた登山者の方向にトラバースすると意外にあっさりと登山道に出る事が出来た。
 白毛門には寄らずそのまま下山となる。途中、白毛門沢とジジ岩・ババ岩がなかなかの迫力だ。谷川山頂付近は雲の中となったが一ノ倉沢も一日中よく見えていた。展望を楽しみながらのんびり下山するとなぜかまだ伊地知さんの車が駐車してあるのであった・・・
 下山後、いつものように湯テルメ谷川で入浴し、近くの食堂で軽く食事をとってから帰途につく。


 ゼニイレ沢は2度目でしたが、本当にスラブ登りが楽しめる良い沢だとあらためて思いました。前回遡行した時と奥壁が若干印象が違いましたが、登ったルートが少し違うのだと思います。それにしても他に遡行者がいたのには正直驚きました。しかも2パーティーも!。結構メジャーな沢なのですね・・・。

コースタイム
7/20 白毛門登山口(?)〜ゼニイレ沢出合(7:15)〜三俣(10:00)〜登山道(12:10)〜白毛門登山口(14:00)


遡行図(1999年遡行時)
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