那須 スダレ山 山スキー(途中敗退)

2009年3月15日  メンバー:森田L,畔上,石島,田中(美)

 

 今回は土日で頸城の雨飾山周辺を考えていましたが、天気予報が全く悪く、場所を那須に変更し土曜朝発で2本滑る計画としましたが土曜の朝はなんと大変な暴風雨。またまた急遽土曜夜発に変更しての山行となりましたが果たして結末は・・・。

3/14 JR新宿駅南口に20:00集合。中央環状線、川口線経由で東北道へ。いったん高速を下りていつもの駅で石島さんを拾い再び東北道を北上、那須高原SAのETC専用出口で出てマウントジーンズスキー場へ向かう。あたりは雪がほとんどなく、本当に明日登れるのか心配になる程だがスキー場に着くと一応雪はあるようでほっとする。今シーズンはどこに行ってもこんな状態がほとんどのような気がする。駐車場脇のカラマツ林の中にテントを張って時間が早いので十分に宴会?の後仮眠。

3/15 翌朝はやはり風が強く、リフトが動くか心配になってスキー場の方に聞いてみると、笑顔で「こんなのこの辺ではそよ風ですよ!」との心強い(というか心配な・・)返答。とりえず予定通り準備をしてゲレンデに向かう。
 ゴンドラで上まであがるとやはり強風が吹いている。今日はもう営業していない?スキー場最上部の「特別コース」を歩いてゲレンデトップへ。ゲレンデ最上部が中の大倉山で、そこからからはスダレ山に向かう中の大倉尾根に入る。平坦でやや下り気味に少し進むと登山道の標識があり、そこからは緩やかに登る尾根が続くようになり、石島さんを先頭に登ってく。
 なかなかいい感じのブナの樹林の中を進んでいくとやがてダケカンバ、針葉樹と植生は変わり樹林がまばらになってきて、風の影響をまともに受けるようになる。木がなくなる前に風をよけて小休止。これからどうするか考えるが、まあ行けるところまで行ってみようということで再びシール登高を再開する。
 雪面もだんだん氷化してきて田中(美)さんはシールでの登りにちょっと手こずっている。スキーアイゼンがあればもう少し楽なのだがなどと考えていると、かなり先行して先頭を歩いていた石島さんがスリップした拍子に滑落し始めたらしく、あれよあれよという間に黒川方面に落ちて行き、視界から消えてしまった。
 事の重大さに驚きながら美穂さんと畔上さんにはここで待っていいただき、単身シールのまま石島さんが落ちていった斜面を下っていった。幸い黒川の底まで到達する前に止まっていて本当にほっとした。怪我も全くなかったのでそのままシールで登り返そうと思ったが、少し登ってみるとアイスバーンでちょっと無理そうだったので石島さんにはアイゼンに履き替えていただく。
 小1時間ほどかかり元のところまで戻ると、あまり時間がかかっていたので田中(美)さんがアイゼンに履き替えて見に行こうとしているところだった。ツェルトを被って休憩とし無事だった事に一安心する。ひとまず皆さん落ち着いたところで今日の行動はここまでとし、早速シールを剥がして滑降に移る。
 アイスバーンも傾斜が緩い為下りでは全く問題ない。むしろ悪雪に比べれば快適に下る事が出来る。樹林帯に入ると雪質もまずまずとなり楽しめるようになる。下部のブナ林は傾斜は緩いものの、今日は雪が滑るのでとても快適である。あっという間に登山道の標識まで来てしまい、そこからはシールを付けずに緩く登る感じでゲレンデトップに戻っておしまいとなる。
 ゲレンデに出たところで、今日の滑落の教訓を生かしてストックによる滑落停止のやり方のおさらいをする。この方法はほんの気休め程度であるが、実際にスキーで滑落した場合、止める方法はこれしか無いので重要な技術であると言うことが出来るだろう。
 下山後、那須湯本で蕎麦を賞味し、「小鹿の湯」で入浴するが、ここは400円と安くなかなかいいお湯である。帰りは那須ICから東北道に乗り帰途についた。


 天気で計画が二転三転し、どうなるかと思いましたが何とか滑って来られたのでまあ良かったと思います。それにしてもあのような緩やかな尾根での滑落は本当に驚かされました。通常だったら部分的に雪が吹き溜まっていてそこで止まるのだと思いますが、強風が吹いていた所為もあり本当に全面アイスバーンだったのだと思います。怪我が無かったのが何よりです。やはりたとえ傾斜が緩くても、極端に氷化した斜面は油断してはならないとつくづく思いました。


コースタイム
3/15 マウントジーンズスキー場(9:15)〜1620m付近(10:50)〜マウントジーンズスキー場(12:15)


地形図
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