今回は乙妻山往復の予定で計画を立てていたのですが、金曜夜から土曜日にかけて発達した低気圧が通過するという予報に土曜日朝発で佐渡山・黒姫山の計画に切り替えました。
2/14 佐治さん宅、畔上さん宅付近を経由して練馬ICから関越道に乗るがなんと渋滞していて、大幅に予定時刻を過ぎて石島さんを拾って上里SAで桑原車と合流。上信越道に入り信濃町ICで下りるとなんと晴天で黒姫山が綺麗に見えている。あわてて国道沿いで買い出しを済まし大橋へ。大橋近辺は雪が少なく、昨夜は雨だったようで新雪など微塵もなく、駐車スペースは地面が露出していて土でどろどろである。早速準備して林道を歩き出す。
2月とは思えない暖かさで1時間ほどで林道終点に到着。ここからはルートは川を離れてしまうので水がとれる所はここしかないのでBCと決定し、少し上の林道左手に既にテントが張られていたので、我々は林道右側の湿原と思われる脇にテントを張る。BCを設営しているとあたりはガスに巻かれ視界がなくなってきてしまったので、予定していた佐渡山方面への行動は中止し、急遽スキー板でそりを作り搬出訓練をすることになった。
オルトボックス製スコップとスキー板2本の方法と、オーソドックスなスキー板4本の方法でそれぞれそりを作り人を乗せてそこらを引きずり回ってみるが、これが何とも楽しく、年甲斐もなく?はしゃぎながらの訓練となった。夕食は徳山さんが用意してくださった豚汁に石島さん持参の山芋が加わる。久々にテントでの楽しい一時となった。
2/15 朝方、トイレに起きると下弦に近い月と素晴らしい星空であった。予想通り快晴の朝となる。石島さんによる彩りのいい具だくだんのうどんの朝食を済ませ、7:10出発する。
雪は全く残雪期の早朝のようでがりがりである。夏道通しに大ダルミの分岐経由で黒姫山外輪山を目指す。このあたりは素晴らしいブナ林が続いている。下りが楽しみなところだ。尾根伝いに登っていると、近くにテントを張っていたパーティーに追いつく。挨拶がてら話をすると早稲田大学WVのパーティーだそうだ。みなさん若くて活気がある。振り返ると真っ白な高妻山、乙妻山や北アルプスの山々が見事である。やや傾斜が増して来ると外輪山まであと僅か。
9:10外輪山の一角に到着。ここからはこれから行く火口原や小黒姫山も樹林越しによく見える。あとは外輪山伝いに黒姫山山頂までのんびりと登るのみ。とにかく抜群の展望に囲まれとても気分良く歩く事ができる。右前方に野尻湖が見え出すと山頂南の鞍部に到着。小休止後いよいよ山頂へ。
山頂はまさに最高の展望台で2月にこんなに暖かく気分の良い山頂は滅多にない事だと感心してしまうほどである。十分に景色と雰囲気を楽しんだ。しばらくすると先ほど追い抜いた早稲田大学のパーティーが登ってきたので我々は滑降に移る。
小鞍部まで一滑りしたあとは火口原に向かって滑り出すが、ここは雪質も悪く積雪が少ないせいか樹林も濃いめで、以前滑ったときの快適さは全くなかった。しかし、火口原に降りるとそこはまた別天地。雪で埋まった大池はなんともいい雰囲気だ。ここからは西に火口原沿いに進路を取り、大ダルミへ乗越すあたりから外輪山に取り付くと僅かな登り返しで往路に戻ることができた。
ここからは残雪期の雪質ながら快適な滑降が続く。本当にこれが2月?と疑いたくなるような有様なのだが、これはこれでまた楽しいものである。途中ではなぜかレッドスネイクが登場?。最後はやや雪が腐り気味になったがあっという間にBCに戻ってきてしまった。BCをたたんで林道を直滑降で既に春の様相の大橋へ。結局、今回の山行中に冬用のオーバー手袋は一度も使わなかった。
下山後、戸隠方面に回り、「戸隠神告げ温泉」で入浴後戸隠そばを賞味し帰路に就く。帰りも関越道は結構渋滞していたが、車内でいろいろと話すことができてちょうど良かったかもしれない・・・
事前の天気予報では全く絶望的な天気予報であったにかかわらず、無風快晴の黒姫山を楽しんでこられたのは本当に運が良かったと思います。これもひとえにメンバーの皆様の行いがよかったからでしょうか(?)。今回のルートは外輪山の展望漫歩、山頂の大展望、火口原の独特の雰囲気、ブナ林の快適滑降と黒姫山の魅力を全て網羅した好ルートだと思いました。また、全く予定外のそりによる搬出訓練も大変有意義だったと思います。メンバーの皆様、ありがとうございました。
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