奥多摩 峰谷川・坊主谷坊主小屋沢

2009年10月24日  メンバー:森田,斎藤,桑原

 

 今年も昨年同様、紅葉を見に後山川・青岩沢を計画しましたが、またもや昨年同様に林道が通行止め。代わりの案として、標高的にも紅葉は見ごろではないかと思われる峰谷川の坊主小屋沢へ出かけてみました。

10/23 JR矢野口駅で桑原さん、JR三鷹駅で斎藤さんと合流。空いている道を順調に伊地知さんと待ち合わせ予定のJR奥多摩駅へ。かなり早めに着いたが予定の時間になっても伊地知さんは現れない。10分ほど待って携帯に電話するとなぜか自宅に・・・。明日と勘違いしていたとの事(???)。結局3名で峰谷林道に向かい、林道脇にテントを張って宴会後仮眠。

10/24 朝は結構寒く、のんびりと寝ていてゆっくりと8:30に出発。最初はしばらく林道を歩き、右から坊主谷が入り橋で渡るところで遡行準備をして入渓。 まずは堰堤2個を左から巻く。続くゴルジュ内の3・5・5mの連瀑を左から全部巻き、再度堰堤を右から巻く。左に大きな崩壊地があり、はるか上にガードレールが見える。おそらく林道工事なのだろう。次の幅広4m滝を左から越え、2段2m、ナメ滝7mを右から巻く。ここはやや悪く念のためロープを使用して、ちょっと先までトラバースを続けた後に小沢を使って沢に戻る。その先の2m滝を越えたところで小休止。
 さらに進むと左から顕著な支沢が入り、3m・8mの連瀑となる。下の3mは直登は無理で、左からの巻きはガレ斜面のトラバースとなるので少し戻って右の壁を登って巻く。ここも岩がもろくロープを使用する。上の8mは右の窪状を簡単に越える。続く4mも問題ない。2m・5m滝と水流左から越え、長さ10mナメ滝は水量もあり実に素晴らしい。
 その先で、おそらく核心の2段16mとなる。「奥多摩の沢123」の記述通りガレ斜面を斜上して、上段左壁のバンドを登るとあっさりと滝の落ち口へ出る。何の問題もないと思いきや、次の10mが登れない。右壁に何やら残置の紐がぶら下がっているが、水にどっぷり浸かりでもしないとそこまで辿りつかない。仕方ないので右の斜面から巻くがここも落ちたらただでは済まなそうなのでロープを使用する。登っている最中で30mロープがいっぱいになってしまいどうなる事かと思ったが、上手い具合にルートが見つかり、問題なく沢に戻る事が出来た。その先は小滝をいくつも越えて行くとようやく二俣となる。既に時間は12時となっていた。
 以前遡行したときは左の中ノ沢に入ったが、今日は右の坊主小屋沢に入る。3m程の滝をいくつか越えると石積み堰堤があり、右にわさび田跡がある。殆どわさびの姿は見ないが、斎藤さんがほんの3~4株残っていたものの一つに食べられそうなものを見つけたのでいただいて持ち帰る。
 その先、コケ、ナメ小滝、紅葉が実にいい感じの所が続き、魚影までよく走るようになる。梯子の様な古い道の跡があり、結構規模の大きいわさび田跡が長く続く。どんどん歩いて行くと右にパイプが通っていて、その先に取水口があった。わさび田へ水を引くためのものだったのだろうか?。
 石積み堰堤を3つほど越すと二俣状となり左へ入る。そのままどんどんつめて行くとやがて最後の二俣となり、直接避難小屋へ突き上げている左へ入る。既に上に登山者が歩いているのが見える。沢形を忠実に詰めると最後の最後に倒木があり少々苦労する羽目になる。ここは倒木の手前で左に逃げれば楽に避難小屋近くに出られたようだ。
 避難小屋周辺は広い平らな広場がありとてもいい感じである。紅葉も美しく、ベンチでしばし休憩とする。
下山の登山道は落ち葉の上を気持ちよく歩ける道で、紅葉を愛でながらのんびり下る。奥集落に出るとお風呂の煙突から煙が出ていたり、桜?が咲いていたり何だか里の風情を感じながらの下山となった。
 下山後、丹波まで行き「のめこいの湯」で入浴し、温泉のレストランはもう終わっていたので軽食堂で軽く食べて帰途に着く。ここの「わさびカレー」はお勧め???。


 ここは遡行者がそれ程多くはないのでしょうか、奥多摩の沢にしては巻きがはっきりしないところもありルートファインディングも必要でしたが、滝が多く、なかなか美しい沢だったと思います。少々残念なことに天気予報に反して?殆ど1日中、陽が差しませんでした。日差しがないと派手な美しさは少ないですが紅葉自体は申し分なく、「眺めて」楽しむというよりも「感じて」楽しむといった趣のとてもいい1日でした。

コースタイム
10/24 入渓点(9:07)〜登山道(10:50)〜駐車地点(?)


遡行図
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