吾妻連峰 前川・大滝沢


2005年8月7日  メンバー:舘野L,石島,石橋,江居,斉藤,徳山,長野,森田(銀座山の会) 中島(じゅげむ)


 行こう行こうと思っていてなかなか行く機会が無かった吾妻連峰の大滝沢にようやく行くことが出来ました。やはりナメ好きには落とせない沢だと思っていましたので楽しみです・・・。

8/6 なぜか昼間の13:30新宿駅南口集合。山手通りを北上し首都高へ。16:00上河内SAで予定通り石島車と合流。福島飯坂ICで東北道を下りた後夕食を済ませて滑川温泉方面へと向かう。前川脇の車止めのある車道にテントを張り早い時間から飲み出す。外で星を眺めながら飲んでいると何とも気持ちよく、そのまま寝てしまったが夜半頃雨が降り出し慌ててテントに潜り込む。全く気がつかなかったのだが、舘野車も既に到着していた。

8/7 テントを張った車道から6:50入渓。前川本流を左に分け進むと大きな釜を持った2段10mとなる。釜の左から水流左を登る。容易だが、初心者がいるのでロープを出していると後続パーティーに追いつかれる。右からナメ滝で支沢が入り、見事なナメ・ナメ滝が続く中を歩いていく。しばらくナメに見とれながら進むと大滝の大高巻きの目印であるらしい赤布が右岸にある。ここで私以外のメンバーはザックをデポして大滝を見に行く。
 大滝はさすがに圧巻で実に素晴らしい。落差といい美しさといい正に絶品と言えましょう。しばし休憩の後、私は単身左のルンゼから通常の巻道に入る。ルンゼ上からの大滝もちょうど朝日が当たっていて美しい。しっかりした踏み跡が急な斜面をどんどん登っていく。落差がある滝なので結構登らされるが、いい加減直上した後トラバースに入るが、確かに落ちたら絶対に助からないであろうルンゼを2つほど横切るが特に問題になるところではない。この巻道は登山道に上がる大高巻きに比べ時間がかからないので、結局大滝上で他のメンバーの到着をかなり待つことになる・・・。
 大滝上は8mナメ滝を右から、5m垂直の滝を左から越えると左岸がスラブとなった素晴らしい平ナメのカーブとなり、「まるで森吉のようだ!」と思ってしまった(?)。その先、ネコ沢が小滝で合わさる辺りで他のメンバーの到着をしばらく待つ。
 無事に全員合流後遡行再開。右岸がスラブの大きな釜を持つ傾斜の緩い8mナメ滝を水流右から越えると10m幅広滝となる。舘野さんが左を泳いで取り付き、そのまま直上。登ったかと思ったら今度は滝上から釜に向かって豪快に飛び込む。す・すごい!。私にはとても真似出来ず、濡れたくもないので右側を立木を絡めて登ってしまった。
 続く6mナメ滝も美しい釜があり、殆どの人が泳ぎを楽しむ。舘野さんは再び滝上からジャンプ!。次の4mナメ滝では香里さんが得意の滑り台!。殆どの人がこれも後に続く。8m直瀑は右の水流沿いに簡単に登る。次の6mナメ滝は泳がなければ取り付くことが出来ず徳山さんの登場。全く息つく暇もないほど楽しめるところが続く。
 更にいくつかナメ滝を越えるとはるか頭上に古い吊り橋が見える。沢の方は打って代わって巨岩帯の様相となる。これを越えた後、左岸からスラブを流れ落ちる滝で支沢が合流するところはちょっとした淵となっていて数名が泳いで突破。他のメンバーは左から巻いて越える。その先左からの支沢の出合で天気も不安定なので今日はここまでとそちらに入る。小滝をいくつか越えるとすぐに登山道が横切る。ここで今日の遡行は終了。雨が降りそうな雲行きだが、楽しかった遡行にビールで乾杯する。下山途中滝見台から再び大滝を眺めることが出来る。下山後はそのまま滑川温泉に入浴して帰途につく。


 大滝沢は期待を裏切ることなく大変楽しめる沢でした。美しい光景もさることながら、大滝以外の滝はすべて直登出来るのがやはり楽しめる要因でしょう。つめも登山道が横切るので全く苦労なく手軽に暑い夏の1日楽しむには絶好の沢ですね。


コースタイム
8/7 入渓点(?)―大滝上(7:05)―登山道(11:00)―滑川温泉(?)


遡行図
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