毎年のように行くのですがなかなか滑れない前武尊の荒砥沢ですが、今年もやはり悪天で駄目でした。シールを忘れた人はいませんでしたが・・・。
1/30 21:00JR高円寺駅集合。極めて順調に歩を進め、2時間ほどでオグナ武尊スキー場に到着。先に来ていた新井さん達と合流、テントを張って軽く宴会をした後仮眠。天気は悪そうである。
1/31 朝から全くもってやる気を削がれる天候である。これで荒砥沢断念はほぼ確定であろう。テントを撤収して上の駐車場へ移動するが、一番上は満車で入れず結局バスを使ってリフト乗り場まで行くことになる。レストハウスで暫く様子を見ていたが天候が良くなる兆しはない。(過去2回と状況は全く同じである・・・)こうなってはとっとと前武尊を往復してこようかと出発する。リフト券売場で計画書は何処に出せばいいかと訊いたら出さなくていいといわれた(こんな事は初めてである)。リフト終点からはすでに数パーティー登っているようでしっかりとトレースが付いている。吉岡さんは初めての山スキーなので新井さんがシールの付け方などを説明する。
リスト終点からの最初の急斜面はトレースがあったため難なく登る。しばらくは先行者のトレースを追っていったが、途中から降雪のため消え始めていたので適当に登っていく。私が一人先頭で登っていたのだが、やや急な斜面にさしかかったあたりで一旦後続とはぐれてしまったがその上ですぐに合流し山頂直下の斜面をひと登りすると前武尊の山頂に到着。
既に数パーティーが休憩していて相変わらず結構な賑わいである。風雪で展望はなく、寒いので写真を一枚撮って早々にシールを剥がして滑降に移る。ガイドツアーらしいスノーボードの大集団と相前後しながら滑降するが、適度に積もった新雪が何とも言い難く素晴らしい。新雪の下には荒れた堅いバーンが感じられ、たまにひっかっかる事もあるのだが、そんなことは気にすることなく素晴らしい新雪滑降を堪能する。昨年、快適な方へ滑っていったところルートがやや右によってしまい、最後はトラバースでスキー場上に戻ったので、今回は出来るだけ左に快適なバーンを探して下っていく。視界が良くないので磁石が頼りである。結局このコース取りは大成功で、通常、スキー場近くなると樹林が濃くなってしまうのだが今回は最後の最後まで実に快適な滑降を楽しむことが出来た。
下山後は花咲温泉「しんめいの湯」で入浴、釜揚げうどんを食べて帰路についた。
またしても荒砥沢はいけなかったものの、今回は今まで前武尊を往復した中で一番滑りを楽しめたので結構満足でした。昨今この前武尊はバックカントリースキー・スノーボードでかなりにぎわっているようですが、東京から2時間ほどで来られ、多少悪天でも行動可能で短いながらも新雪滑降が手軽に楽しめるので人気がでるのもうなずけます。しかしながら、お粗末な遭難騒ぎも頻発しているようなので手放しには喜んでいられません。
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