八幡平 国見台


2005年1月8日〜10日  メンバー:舘野,新井,石橋,江居,斉藤,佐治,寺西夫妻,徳山,森田


 今年最初の山スキーは温泉を満喫するべく後生掛温泉へ出かけてみました。

1/7 21:30秋葉原駅集合。扇大橋で首都高に乗り、そのまま東北道へ。上河内SAで新井号と合流し(初めてランカスター2台揃う!)さらに北上する。結局この日は前沢SAまででテントを張って仮眠というう事になる。

1/8 後生掛温泉へは昼近くなって到着し、天気もぱっとしないので宿泊者特別割引で800円の1日券で秋田八幡平スキー場で遊ぶ事となる。スキー場といっても除雪が間に合わないらしく全面新雪滑降状態で、しかも他にスキーヤーは殆どいないのでとても楽しめるが、リフトに乗っていても滑っていても非常に寒い。2回ほどリフトで滑った後、やはり歩かなければという事でゲレンデ脇の樹林の中をシール登高し、ここで江居さんは初のシール歩行の練習となる。その後同じ樹林間を滑り降り、再び何回かゲレンデを滑って宿へ戻れば極上の温泉とおでんの夕食で幸福感に浸る。

1/9 今日も天候は回復せず、相変わらず雪が降っている。これでは焼山まではとても無理そうだが、まあ行けるところまで行ってみようということで出発する。車はすっかり雪に埋まってしまっていて、雪かきというよりも掘り出すといった感じである。
 いざ出発ということになると、後生掛温泉の駐車場から外へ出るのが雪壁となっているので一苦労である。さらにシールを付けて歩き出すと板のトップが雪面から出てこない程のラッセルである。遊歩道へは下りずに少し上をトラバースし、十字架の脇を通って紺屋地獄を回り込んで国見台へ向かう尾根に取り付く。
 天候は一向に回復せず、時折降りがやや激しくなるが樹林の中なので行動には特に支障はない。傾斜があまり無い中をしばらく歩き続けると次第に国見台に続く尾根がはっきりしてきて徐々に傾斜が増してくる。ブナ林の中に次第に針葉樹が混ざるようになり標高が上がってきた事がわかる。雪は更に深くなりラッセルが大変だが、人数が多いので人海戦術でさほどの苦労はない。しかし、やはり足取りは遅い。山頂が近づき傾斜が更に増すともう完全に膝まで潜る状態となり、キックターンの時は流れ止めのひもを手で掴んで板を持ち上げないと足だけでは板を横に動かすことが出来ない。
 やがて展望のない国見台へ到着するが、時刻も遅く天気も悪いのでトレースが消えないうちに早々に下山を開始する。この雪の状態だとまともに滑ることが出来そうもないと判断したメンバーはシールを付けたまま下る事とする。私は勿論シールは外して先頭切って下って行くが、登りのトレースを外すと雪が深すぎて全く前に進まない。もう少し傾斜があれば何とかなるのかも知れないが如何ともしがたい。結局トレースにのってずっと下っていく事になるのだが、少し滑るとトレースの溝の中に雪が溜まってきて、足の前に長細い雪が一緒に滑っていく様は何となく滑稽で見ていて楽しい。
 暫く滑って後続を待っていると一向に下りてこない。あとから話を聞くと、一部のメンバーがとんでもないことになっていたようである(?)。何だかんだで下りも相当時間がかかり、小さな沢を1本渡り樹林が開け後生掛温泉が見える辺りに来るとその先トレースが一部消えてしまっていたので、後生掛温泉の裏手の登山口に直接下りることにしたのだが、諸事情でその手前で温泉の川を渡ることになった。ここが意外にも泥火山から噴出する粘土が堆積していて、危うく底なし沼状態で潜ってしまうところだったが、宿の方の協力もあり無事に全員渡ることが出来た。全く最後までちょっと変わった山スキーになってしまった。下山後は今回の山行のメインともいえる?比内地鶏のきりたんぽ鍋で心も体も芯から温まる幸せな夜となった。

1/10 またしても朝から雪が降っている。午前中にまた安い1日券でゲレンデを滑ろうということになったが、佐治さん、石橋さん、私の3名は宿に残りゆっくり温泉にでもつかろうということになった(やはり今回のメインは温泉でしょう?)。スキー隊が戻って来てから長い帰路についた。


 冬の後生掛温泉は実に久しぶりで、今回は天候に恵まれなかったので山スキーとしては不完全燃焼に終わった観があったかもしれませんが、言うまでもなく(?)私にとってはここの温泉さえあれば十分満足な日々を送れました。天気が悪かったおかげで、国見台までの山行は実に異常な体験が出来たので(??)なかなか楽しめるものでした。雪に埋まった方、掘り出した方はお疲れさまでした。厳冬期の山スキーの一面を堪能できたということが出来るのかも知れません・・・。


コースタイム
1/9 後生掛温泉(9:30)―国見台(13:00)―後生掛温泉(16:30)

地形図
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