家族キャンプの合間に、毎年滑ろうと思いながら天候等でなかなか実現しなかった湯殿山南面をようやく滑ってくることが出来ました。
5/3 天気予報では今日から天気が崩れるということだが、朝のうちはまだまだもちそうだったので湯殿山を滑って来ることにする。
妻の伸子に姥沢まで車で送ってもらい、リフトを使って終点からシールを貼って歩き出す。沢田石さんは板もシールも新品で、シールは板専用のものであった。トップの穴を使って前を固定するタイプで、うしろは何も固定していない。個人的には穴が塞がってしまい板を引きずることが出来ないので不都合だと思うのだが
、一般的にはザックに付けて背負う人が殆どなので問題ないのであろう。
真っ直ぐに金姥と柴灯森のコルに向かってトラバースして登っていく。眼下には月山本峰へ向かう人々がたくさん見える。金姥のコルは夏道が出ていて一旦板を外す。その先に2人パーティーがいたので話を伺うとやはり湯殿山に行くということである。再び板を付けてまずはトラバース気味に滑って小尾根を一つ乗越すが、ここも若干雪付きが悪かった。乗越した後の沢沿いも雪が少なくあまり自由にルートは取れないが、滑降を楽しむには十分だ。
石跳のコルからは板を担ぎつぼ足で湯殿山に向かう。雪不足で藪漕ぎにならないか心配だったが、雪の上にトレースもあり全く問題ない。30分程で湯殿山山頂に到着する。やや雲が出てきたものの何とか天気は持ってくれている。まずはビールで乾杯!。遠望があまり利かず鳥海山が見えなかったのが残念だ。
さていよいよ本日メインの滑降となる。出だしはやや急な斜面だが、東面に比べると若干緩く感じる。しばらくは田代沢に向かって真っ直ぐ下りるのだが、ここは実に素晴らしく、広さ・斜度共に申し分ない。途中から左へトラバースして軌道修正しブス沼の方角に向かう。樹林帯に入る前にこれから下るルートを充分に確認しておく。
樹林の中をひと滑りしてまだ雪の下のブス沼の左を通過すると斜度は緩くなり、ルートを見ながらのんびりと下る。途中、皮松谷池に一般の人らしい集団がいた(何かのツアーか?)。その集団のものらしい足跡が交錯する中をどんどん下ると次第に石跳川が近くなり、やがて対岸にネイチャーセンターが見えてくる。そのまま右岸の尾根筋を滑り、最後は大暮沼から旧国道に出た。石跳川に架かる橋のすぐ脇であった。
志津野営場から毎年見ていた湯殿山南面をようやく滑ることが出来ました。湯殿山直下の斜面は予想通り素晴らしい斜面でした。今回のルートは、金姥のコルからと湯殿山山頂からの2回滑りが楽しめ、少ない登りで変化に富んだなかなかのお薦めコースだと思います。
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