丹沢 中川川・大滝沢本流(鬼石沢)


2003年5月25日   メンバー:森田(L),沢田石(SL),飯田,北,嶋,田中,寺西,長野,


 今年の沢初めは、昨年シーズン最初に登って意外と印象の良かったマスキ嵐沢に引き続き、その本流に当たる大滝沢本流(鬼石沢)ということになりました。勿論、一軒屋避難小屋の下にある雨棚50mは登りません・・・。

5/24 23:00に東急田園都市線 青葉台駅に集合。沢田石さんと私の車に分乗して西丹沢自然園に向かうが、私の車はちょっとしたハプニングで30分ほど遅れて現地到着。仮眠用のテントを張り、宴会が始まり少しすると田中さんがバイクで合流し全員集合。沢初め前夜祭(もう当日だが)は結局3時過ぎまで続く・・・。

5/25 朝起きると周囲はものすごい数の車が路上に駐車している。なぜだろうかと駐車場をみると、なんと消防車が占拠?していて、どうやら今日は山開きの儀式を執り行う日のようである。
 大滝橋まで車で移動し、右岸の林道を歩き出す。(私は少し歩いたところで渓流靴を車に忘れたことに気づき車に引き返す・・・)しばらく歩くと林道は右へ大きくカーブし、直進する登山道へ入る。大滝沢沿いの登山道を登り、(マスキ嵐沢入渓点で皆に追いつき)1時間ほどで一軒屋避難小屋に到着、遡行準備をする。
 堰堤を左から巻いて少し進むと2m滝上で沢が左に曲がり、曲がったところに10m滝がある。水流右を簡単に直登出来るがシーズン初めということもあるのでロープを出し、嶋さんにはタイブロックの使い方を説明しながら登る。10m滝を越えるとすぐに20m滝となり、上部がトイ状でなかなか美しい。私の持っていった「東京付近の沢」の遡行図にはこの滝は直登は出来ないとあるので右の支沢を少し入って巻くが、沢に戻る下りは念の為またロープを出す。ところがこの滝、本当は登れるようで、後続の3名パーティーが登ってきていて少々残念ではあった。
 この先、左側は杉の植林地が続き、堰堤を越えると水流もなくなってしまい、植林の影響かやや荒れた感じとなる。次の5m滝を水流右を直登し越えるとナメが続き、ようやくいい感じになる。その先、5mCS滝は右の岩をくぐって越えられるようだが、我々は左側の岩を直登、少々ボルダー気分を味わう。この上も今度は右側が植林地で水が少なく荒れた感じとなる。
 小滝を越え気持ちの良いナメを過ぎると、上に大きな石が乗っている堰堤がある。どうしてこんなところにこんな石が止まっているのか不思議な光景だ。左から越えて少し進むと奥の二俣となる。右に入ると5mナメ滝となっていて、その先の傾斜の緩い7m滝の上には壊れた古い堰堤がある。更にしばらく進むと3mCS滝となり、ここも少しだけボルダー気分で楽しめる。その先、沢は三俣となり一番左の沢をどんどん進むと、やがてテープの目印などに導かれあっさりと登山道に出た。
 せっかくだから畦ヶ丸へとも(私だけ?)思ったが、誰もそちらに向かう者はなく大滝峠方向に少し歩いた小ピークで早速ビールをあけて今シーズン初沢登りの祝杯をあげる。下山はなかなか気持ちの良い道で林道終点まで一気に駆け下った。


 今回の大滝沢本流は、支流である昨年のマスキ嵐沢に比べると流程は長いのですが、その分良いところの比率が少なくなる所為か?少々インパクトが薄いような来もしますが、なかなか美しいところもあり、滝登りもそこそこ楽しめる沢初めには良い沢だったと思います。しかし中間部で植林が多いため、伐採などがあると更に沢が荒て遡行に支障をきたすのではないか危惧しますが・・・。


コースタイム
大滝橋(8:45)―一軒屋避難小屋(11:15〜11:40)―登山道(13:20)―大滝橋(13:20)


遡行図
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