奥秩父 笛吹川・久渡沢 ナメラ沢


2003年7月5日   メンバー:新井,石橋,徳山,森田


 またしても梅雨の晴れ間が休日にあたり、先週登山口である雁坂トンネル入口を偶然下見に行った?ナメラ沢へ行って来ました。

7/4 23:00に府中本町駅集合。中央道を勝沼ICで下り、西沢渓谷入口の和風トイレのある駐車場でテントを張り小宴会の後仮眠する。

7/5 車で雁坂トンネル入口へ移動し、駐車場から歩き出す。完全に舗装された道をどんどん歩いていく。途中蛇が2匹ほどいたが気にせず30分ほど歩くと橋を渡ったところで舗装された林道が終わる。橋には「沓切沢」と書かれているが、遡行図の「くっきり沢」とはどう考えても違う沢である。もう少し行って様子を見ようと思ったが、すぐに登山道が沢から離れて上に登りはじめたので結局また戻って林道終点の「沓切沢」から入渓する。沢におりると早くもナメっぽい渓相で、若干滑りやすい。すぐに3m程の滝が現れ、右側を簡単に下ると久渡沢に出て、さらに久渡沢を少し登っていくと左からナメラ沢が合流する。ガイドには「入渓に少々迷う」様なことが書かれているが、今は林道終点から沢を下れば全く問題ないということだ。ちなみに、「ナメラ沢」に関する標識は一切無かった。
 ナメラ沢に入って時折短いながらもナメ床となる中を進むと、この沢唯一の立っている滝である7m滝となる。右から越えるが、新井さんはここぞとばかりマントリングで飛び上がり、今年沢を始めた石橋さんもロープを使わず問題なく登ってくる。右に中ノ沢を分け、右から5mほどの滝をかけている支沢を過ぎるとナメとナメ滝が連続するようになる。全て傾斜が緩いので問題なく越えていく。ひときわ美しい10m滝の手前には、なぜか渓流靴・スパッツ・ヘルメットなど沢道具一式が置いてあった。いったい何があったのだろう?。この先、所々倒木で荒れているところもあるが、適当な間隔で美しいナメが現れ飽きさせない。
 二俣を左に入り、ナメ滝をいくつか越えながら進むと木を組んだ筏のようなところがある。その先苔の中の奥秩父らしいナメを過ぎると2mCS滝があるが、左が階段状で簡単に越える。やがて水も細くなり源頭の様相となるところで小休止。徳山さんのザックから出てきたバナナを各人1本ずついただき最後の登りに備える。この先、左に踏跡のようなものがあり、そちらに移ってひたすら針葉樹の中を登っていく。何となく登山道を登っているような感じである。途中、若干ガスがかかるようになってきたが、それもまた悪くない。結局その踏跡は稜線まで続いて全く藪こぎはなく登山道へ飛び出した。
 若干雲が出てきてしまったので展望はないのが少々残念だが、徳山さんザックから出てきたトマトを各人1個ずついただきながらビールで乾杯する。しばらく休んでいると後ろから別パーティーが登ってきた。入渓時、林道で先行していたパーティーだが、入渓点の違いで順序が逆転していたようだ。結局、そこで1時間ほどのんびりした。
 下山は稜線を雁坂峠へ向かう。雁坂嶺を越え、雁坂峠へ下るが、雁坂峠は「日本三大峠」のひとつだそうで?、かやとの草原のとても気分の良いところである。先程まで見えていなかった富士山も見え、もったいないので小休止した後、雁坂トンネル入口へ下山した。


 ナメラ沢は、初心者でも楽しめる綺麗な沢として知られている沢ですが、入渓までの登山道歩きがやや長いので、今までなんとなく敬遠していました。今回は、雁坂トンネルが開通したのでトンネル入口横の駐車場から歩き出せば30分程で入渓でき、かなり楽することができました。源頭の登りは若干長めですが、ロープを使うところも藪漕ぎも全くなく初心者でも楽しめる良い沢だと思いました。特に初心者同士での入渓には最適な沢かも知れません。


コースタイム
雁坂トンネル入口(7:35)―沓切沢下降点(8:10)―中ノ沢出合(8:57)―登山道(12:10〜13:05)―雁坂峠(14:20〜14:35)―雁坂トンネル入口(16:10)


地形図
このページのトップへ

2003年の記録へ


トップ
はじめに
最近の山行
過去の記録
山の写真集
山の雑事集
自己紹介