森吉山 打当川・立又沢(打当沢)


2003年8月16日   メンバー:森田(真),森田(伸),森田(遥)


 今年の夏休みの家族キャンプは、秋田県の玉川支流・小和瀬川近辺と森吉山の打当川源流を再訪しました。今回は銀座山の会の沢田石さんの御家族と森吉で合流することとなりました。

8/13 前日まで大幽東ノ沢へ行っていたので、片付けなどで結局出発は午後1:30頃になってしまう。一般道を外環大泉ICまで走り、外環-東北道経由で菅生SAにて仮眠。

8/14 SAを早朝5時頃出発。今回の日程では、明日以降雨が降ることが確実なので、盛岡ICのすぐ脇にあるホームセンターでタープを買うことにする。開店まで時間があったのでコンビニで朝食を買い時間をつぶす。無事にタープを購入した後、今回、15日に沢田石家と待ち合わせる予定の椈森牧場奥の桃洞林道へ向かうが、椈森林道が通行止めとなっていたので少し戻って小和瀬川沿いの林道に入りテントを張る。

8/15 朝から雨がぱらついていたので停滞。午後に新鳩の巣温泉で入浴する。昨日買ったタープは大活躍で、雨が降っていてもたきびが出来るのでとてもいい。

8/16 朝食後撤収して阿仁方面から森吉へ向かう。地図に出ていない新しい道で国道341号線から阿仁方面に向かうと、なんと椈森林道の阿仁側に出る。もしかしたらと思い「この先通行止め」の立て札の脇を抜けて走っていくと、桃洞林道まで入ることが出来てしまった。しかも、そこには昨日ここで待ち合わせ予定だった沢田石さんの車が停まっているではないか!。早速我々も車を横に停めて遡行準備をして歩き出すが、驚いたことに、後から沢登りの身支度をした3名パーティーが入渓してきた。まさかここで遡行者に会うとは思わなかったので少々信じられない思いである。
 この沢は数年前に一度歩いているが、今回は家族3名での遡行だ。遡行といっても難しいところは何もなく、平ナメをひたひたと歩くだけの気楽なものである。以前来た時と変わらず美しいナメが延々と続く。沢の中にはオタマジャクシが多数泳いでいて、娘の遥は捕獲に夢中である。所々出てくる草原には踏みならされて平になっているところが散見されるが、誰かテントでも張ったのだろうか?
 頻繁に出てくる甌穴に、最初は少し怖がっていた遥だが、浮輪をつけたとたん勇気が出たのか果敢にへつって突破している。少し流れが強くなっているところでは、今度は浮輪を流して喜んでいる。子供が遊ぶには、やはり絶好の場所のようである。但し、滑り台は傾斜が緩過ぎて残念ながら無理な様だが・・・。
 遡るにつれて両岸に秋田杉が多くなり、流れは次第に細くなっていく。やがて登山道が横切るが、ここで終わるのはもったいないのでその先少し歩き、藪が覆う様になってところで引き返して道に上がった。見事な杉が点在する中を歩いていくと、なんと林道方面から沢田石さんが息子さんと歩いてくる。話を聞くと、下に置いてある我々の車を見て林道終点まで車で迎えに来てくださったとの事。有難く乗せて頂き、橋まで戻って無事に2家族合流と言う事になった。
 昼食後、今度は沢田石家と合同で橋の下流部を幸兵衛滝上まで散策する。ここは、橋の上流に比べて川幅が広がり、傾斜も増してこれまた実に見事な景観なのである。相変わらず完全なナメ床を子供も大人も大はしゃぎで下っていく。幸兵衛滝上はさすがに子供達には危険なので沢田石さんと私だけ落ち口近くまで見に行った。帰りは今夜のたきび用の薪を集めながら往路を戻った。
 その晩はたきびを囲んで花火など行い、星を眺めながら2家族合同の楽しい一夜となった。

8/17 今日が最終日の沢田石家は撤収後朝から帰途につく。我家はもう1日あるが、明日から天気が崩れるとの予報なので、国道105号線を南下して大覚野牧場へ入る林道の終点にテントを張る。伸子は垂天池を往復しに行くが、私と遥は虫取りをしたり釣りをしたり薪集めをしたりしてのんびりと過ごす。最後の晩は何とか雨も降らず、たきびでじっくりと焼いた岩魚の塩焼きで締めくくることが出来た。
翌朝は朝から雨でなぜか渋滞している高速を回避し福島までのんびりと一般道を南下し、福島西ICからもまた渋滞している東北道を回避して常磐道経由で帰った。


 今年の夏のキャンプは昨年同様天気にあまり恵まれませんでしたが、盛岡で購入したタープのおかげで雨の日でも快適にテントで過ごすことが出来ました。小和瀬川から大白森への遡行は天気が悪く残念ながら出来ませんでしたが、4年振りに訪れた森吉の打当川源流は相変わらず素晴らしいところで、沢田石家と合同で大いに楽しむことが出来ました。もう一つ大きな収穫は、今回始めて夕食の調理をすべてたきびで出来た事でした。沢の中では当たり前のようにやっていることですが、家族で過ごす時間も焚き火を囲んでというのは実にいいものですね。


コースタイム
桃洞林道の橋(11:00)―登山道横断地点(12:30)


遡行図(1999年遡行時)
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