上信国境 四阿山山スキー


2003年2月22日   メンバー:嶋,寺西,森田


2/21 23:00千代田線の根津駅という珍しい?所で集合。目白通りが工事で少々混んでいたが、他は順調に(現地で道を間違えたが・・・)登山口に到着。登山口にあるあずまや高原ホテル脇の駐車場にテントを張って仮眠。

2/22 天気を心配したが、空は全天雲で覆われているものの遠望は充分にきく。出発準備をしていると、何組かのパーティが続々出発していった。さすが日本百名山、人気がある?。結局、我々はおそらく最後尾の出発となってしまう。
 出だしは別荘地の車道歩きで、ゲートのようなものを越えると樹林の中の登山道となる。暫く歩くと広々とした牧場に出て、一気に視界が広がる。根子岳や四阿山の稜線も今はまだ良く見えている。ここでテレマーク・アルペン・スノーボード混成の10人程のパーティーに追いつき、ここから先はこのパーティーと相前後して登ることになる。風が全くなく、ときどき薄日も射してきて、このまま天気が持ってくれればよいのだが・・・。
 ルートはほぼ夏道沿いで傾斜が緩く順調に登って行くが、途中、嶋さんが足が当たるということで靴を脱いでみると、案の定、見事な靴擦れが両足に出来ている。陽子さんが持っていた「特大絆創膏」で応急処置。「前回はこんな事無かったのに・・・」ということだが、兼用靴を良く見てみるとなんと滑降モードのまま歩いていたことが判明。原因が分かってとりあえずひと安心(?)。
 八合目は大きな岩の影に小さな祠があった。天気はやはり下り坂で、次第に雲が下りてきていつしかガスの中となり遠望はきかなくなってしまった。根子岳との分岐の手前あたりでは岩や小さな祠などがそのまま露出していて、積雪は30cm位なのでは?と思わせる所もある。分岐からは細い尾根状となり、陽子さんと嶋さんは山頂少し手前で板をデポする。他のパーティーの人も殆どそこでデポしていたが、私はとりあえず板のまま山頂へ。山頂は思ったよりも狭く大勢の登山者で一杯で、展望は全くなく残念だがなかなか良い感じの山頂だ。万座方面への稜線はナイフリッジとなっているが樹氷は全くない。ビールで乾杯して小休止とする。
 下りは先程の10名ほどのパーティーと同時に下り出す。人は沢山いるし、登りのトレースがあるのでルートは特に気にせず下りていたのだが、視界がない中一瞬トレースを見失う。すぐに左手にトレースを見つけたが下りのトレースのみで登りとはルートが違うようだ。そのトレースは明らかに登りのルートの左側の尾根を下りているのだが、「知られていないより楽しいルートを下りているのか?」ぐらいに思って後を追ってしまったのだが、実はこれが大失敗であった。
 一向に右側には下りずにどんどん尾根筋を下っていって大丈夫なのかと思っているとトレースを付けているパーティーに追いついてしまった。彼らも違うルートを下りているのには気づいている様である。早速右にトラバースし始めるが、途中で一瞬下の視界が開けて現在位置確認が出来たので良かった。そのままトラバースを続けると意外とあっけなく牧場の最上部辺りで登りのルートと合流する。なぜか山頂で一緒に出発したパーティーともそこで合流してしまった(彼らは往路をきちんと戻っていた筈なのだが・・・)。
 快適そうだが実際はガタガタで余り快適ではない牧場を一気に滑り降りる。あとは登山道に沿って滑り降りるだけだが、狭い登山道は疲れた足には少々優しくないかもしれない。適度な疲労感で車に到着。下山後、早々にあずまや高原ホテルにて入浴するが、きれいで感じがよく、しかもコーヒーも飲めるなかなか良いところだ。入浴後、菅平でそばを食してから帰途についた。


 今回の四阿山は、天候も余り良くなく、雪質も芳しくなかったせいか、思ったよりも滑降を楽しめなかった様な気がします。最近雪が降った形跡が無く、樹氷も全く出来ていませんでしたが、積雪量と気象状態が例年とは一寸違うのでしょうか?。おまけに下りでルートを外してしまいましたが、人のトレースをあてにするのも時と場合によるということでしょう。どんなに簡単なルートでも、視界のないときは油断大敵といったところでしょうか。まあしかし、「四阿山スキー登山」という観点からは十分に楽しめた一日になったと思います。また登山口の「あずまや高原ホテル」は、少々高価ですが下山後の入浴にはお奨めです。


コースタイム
あずまや高原ホテル(8:09)―根子岳分岐(11:30)―四阿山(11:58〜12:20)―あずまや高原ホテル(14:30)


地形図
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