紅葉を見に両神山の金山沢へ行く計画があったので、今度はまだ登った事のない左俣(八丁沢)を登ってこようと出かけてみました。
11/2 22:00府中本町駅に、佐治さん、桑原さん、私が集合。一般道を三時間ほどかけて落合橋に着くと、ちょうど舘野さんの車も到着したところだったらしい。早速狭いスペースにテントを2張り張っていつものように軽い(?)宴会となる。
11/3 朝はとても寒い。本当に沢に入るのか?と思うくらいだが、靴を履いて準備をすると何となくその気になってくるから不思議なものだ。今回はもともと右俣を登る計画なのだが、私は右俣は以前遡行しているので皆さんとは別行動で単身左俣を遡行する事にする。
他のメンバーとわかれて8:56出発。落合橋から入渓するといきなりナメの連続である。気分よく歩いていくと最初の滝である10m。水流中を登れそうな気もするが、冷たそうなので右の枝沢を登る。滝上はまだナメが続いていて、落ち葉で覆い尽くされなかなか美しい。釜のある5m滝を左から巻いてしばらく進むとまた10m程の滝。ここは水流のすぐ左を直登するが、何とも水が冷たい。ナメが少し続いた後、二俣と思われる分岐に到着。
この二俣はどう見ても二俣らしくなく、左から水流が無い支流が入っているという感じである。地図で何度も確認したがこれまたどう見ても間違えない。自信を持って?水流の殆ど無い左俣へ入る。やや傾斜のあるナメ状が続く。これが遡行図の70mナメと思えなくも無い。沢が二俣状になり右へ入ったところの滝のような物は二俣の中間から左を巻く。さらに進むと沢はV字状に狭まり、CSが挟まっているのが見える。水流が殆ど途絶えそうだったので水筒に補給し、CSは左を攀じ登る。振り返るとV字の隙間からの紅葉が綺麗だ。いったん少し開けるがまたCSとなり、ここは少し戻って左から巻く。最後は落ち葉の斜面をキックステップで?ザクザク登っていくとあっさりと登山道に出た。ここは行蔵峠と東岳との鞍部のようだ。
とりあえず行蔵峠(なんでピークが「峠」なんだ!)まで登り、素晴らしい景色の中、一人でビールで乾杯する。紅葉は今一つという感もあるが、それでも十分に美しい。右俣隊を待ってのんびりとビールでも飲んでいたいものだがすぐに寒くなってしまい、30分程で行蔵峠を後にする。ビール片手に鎖場交じりの登山道を八丁峠へと向かう。
いい気分で落合橋まで戻ると時刻はまだ12時前である。「もう一回登ってこようか」とも思える時間であったが、結局右俣隊が下りてくる16時頃まで辺りの紅葉を見ながら車の中で昼寝という事になった。たまにはこんな無駄な時間もいいものだ・・・。
結局今回登った「左俣」は、「東京付近の沢」の遡行図とは違うところに突き上げていました。しかしながら、地形図を見る限りではそこを登るのが普通のようにも思えます。「東京付近の沢」のように東岳と西岳の間に突き上げる沢など地形図では確認できないのですが・・・。まあどこを登ったってどこかに出るのでしょうから好きなところを登ればいいのですが、一般的にはいったいどこがよく登られているのでしょうか・・・。
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