二口山塊 名取川 二口沢糸滝沢


2002年6月29日    メンバー:沢田石,柴田,森田


 那須の阿武隈川・南沢を土曜日に先発隊3名で遡行し、日曜日に後発隊6名と合流して白水沢を遡行する計画を立てていましたが、梅雨らしい天気が続いており、事前の天気予報では日曜日はほぼ絶望的、土曜日はさらに北上すれば好天が期待できるとの予報に、行き先を出発直前に二口山塊の小松原沢に変更し、一路仙台へ向かいましたが果たして・・・。

6/28 自宅を21時頃出発し、沢田石さん宅へ寄りそのまま東名に乗る。湾岸経由で船堀橋ICで下り平井駅で柴田さんを乗せて再び首都高へ乗り東北道を北上する。仙台南ICで下り久しぶりの二口山塊へ。大東岳の登山口でテントを張ったが、何だかんだで結局薄明るくなるまで飲んでしまった。
6/29 翌朝はやはり目覚めが遅く、しかも天候は期待していた程良くなく、しかもSさんが雨具を持ってきていないことが判明。天候が悪化する事はわかっていたので急遽行動時間が短い糸滝沢に再度変更する。
 二口林道を糸岳登山口まで入り、遡行準備していると登山者が数名下山してきた(もう下山する時刻か・・・)。一旦二口沢まで下り、二口沢を徒渉して糸滝沢に入るのだが、出合からいきなり白糸滝で始まる。巨大な滑り台のようなスラブを水が流れ落ちる様は誠に見事である。しかし登る事は出来ないので右の登山道を使って高巻く。白糸滝の上もこれまた実に見事なナメが続いている。周りの樹林とともにどんよりした天気の中でも何とも素晴らしい。8m2段(3段?)滝を右から越し、しばらく進むと小ゴルジュの中に4m滝がかかっている。右から巻に入るが小さくは巻けず、草付スラブを下降することになるが沢田石さんの好ルートファインディングでロープを使うことなく沢に戻ることが出来た。その先の小滝の釜をトラバースするところが結構フリクションぎりぎりで、柴田さんには上の立木に引っかけたロープで振子の要領で通過してもらった。続く8m滝は、沢田石さんと柴田さんは左からさっさと巻いてしまったが、私は水流左を快適に越える。
 その上はナメが続き、最後に7×10mナメ滝となるがここも実にいい感じの所である。この上で沢は右に曲がり、左から支沢を2本入れて再び左へ曲がるとナメ・ナメ滝が途切れることなく続くようになる。次第に傾斜が強まり、このままでは沢沿いに行くのは危険かと思える程になるが、最後の二俣で右にはいるとやや傾斜が落ち着いてきてホッとする。結局最後までそのまま沢筋を忠実につめ、沢形が無くなってからはただただ上に向かって薮を漕ぐと、何とちょうど糸岳の狭い山頂にひょっこりと飛び出した。薮漕ぎで本当に山頂に出る事はなかなか無いのでちょっと感激してしまったが、視点を変えれば最も長い距離薮漕ぎしていたことになり、一概に喜んでばかりもいられないのだろうが・・・。周りは雲で全く展望はきかないのだが乾杯のビールはやはりうまい!。
 下山は登山道を下る。途中少し小雨がぱらついたものの車に戻るまで何とか天気は持ってくれた。下山後、かんかね温泉でひと風呂浴び、色々と葛藤があったものの?、明日予定している那須へと向かった。


 せっかく晴天を期待して予定より北上したものの、思ったほど天候がよくなかったのは残念でしたが、当日の朝に決めたこの糸滝沢は、ナメ好きならば必ずや楽しい1日を約束してくれる良き沢だと思いました。まあそれはともかく、次の日の白水沢がどうなるかの方が心配だったのですが結果は・・・。


コースタイム
糸岳登山口(10:30)―最後の二俣(12:44)―糸岳(13:32〜14:04)―糸岳登山口(15:10)


遡行図
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