「中の湯」ベースの温泉山スキー


2001年1月6日〜8日
メンバー:舘野、飯田、佐治、柴田、徳山、森田


 今年から成人の日が「1月15日」から「1月の第2月曜日」と変更されたが、初の新制成人の日を含む3連休は、福島県横向温泉の「中の湯」をベースとして日帰りで周辺の山を滑る「温泉山スキー」となった。

1/5 22:00に飯田さんと鶴見駅で集合し横羽線〜首都高で東北道に入り北上、盤越自動車道五百川PAにて他のメンバーと合流、少々のビールで新年の挨拶とし仮眠。

1/6 翌朝はあまり天気が芳しくなく、早くも今日は温泉かと思われたが、中の湯へはいる車道が朝早かったので除雪されておらず、とりあえずみのわスキー場へ向かう。
箕輪山の写真  駐車場で準備していると空はみるみる晴れ渡り、箕輪山や周辺の山々が美しい姿を現した。これは幸運と箕輪山の山頂をめざして出発するが、一瞬の晴天は長続きせず稜線が近くなるとものすごい強風となってしまった。私は今シーズン最初の山スキーであったが、その頃から突然シールがはがれだし、ガムテープで補強しながらだましだまし登る羽目になる。一度貼ってもすぐにテープが切れてしまい、折からの強風と相まって全くいやになってしまった。何とか山頂らしきところにたどり着き、記念写真をとって早々に下山にかかる。ところが、登りでは追い風であったが下りはまともに向かい風になり風雪に顔面をたたきつけられ全く戦意喪失。横向スキー場に下りる予定を変更し登ったルートを引き返す。ところが少し標高を下げると風も弱くなり、これなら問題ないと再び軌道修正するが時すでに遅く、結局途中の連絡通路に出る。まあこの積雪では横向スキー場へのルートも快適に滑る事は出来そうもないのでこのままゲレンデを滑り本日は終了。今宵の宿、中の湯旅館へ向かう。


1/7 今日は、西吾妻山に向かう舘野パーティーと別れ、飯田さんと2人で安達太良山に向かう。安達太良山はなぜか一度も登ったことがなく、今回は丁度よい機会である。
安達太良山の写真  あだたらスキー場のゴンドラ終点では、他に2パーティーが出発準備をしていた。最初はかなり密な樹林で先行者のトレースを追って右往左往するが、やがてその先行者にも追いつき、そこからは軽いラッセルとなるが2人で交代しながら進めば全く問題にならない程度である。樹林帯を抜け出るあたりで山頂から滑ってくるパーティーに会う。下から登ったとしたら早すぎると思ったらくろがね小屋から来たそうである。やや雪が重そうで少々苦労している様子だ。
 山頂周辺は雪付きが悪く板を脱ぐことになる。数パーティーの登山者がすでに休憩しており、すべてくろがね小屋からの登山者でつぼ足の人がほとんどであった。さすが日本百名山、大変な人気だ。アイゼンを持参したが必要なさそうなのでそのまま山頂の突起へ取り付き本当の山頂へ。遠望は残念ながら全くきかないが、時折日も射すようになりビールの一本でも欲しくなるところだ。東北の山スキーとしては珍しくとても「山頂らしい山頂」で何となく山に登ったという気分になり十分満足する。
 下りは、しばらく板を持って歩き雪付きがよくなってからいよいよ滑降に移る。登りに使った薬師尾根の左の尾根や沢の中の滑降も考えたが、雪が少なそうなのでしばらく様子を見ながら薬師尾根を滑る。出だしは雪が風でパッキングされやや滑りにくかったが次第に解消される。ところが雪がよくなると樹林が濃くなり、とても快適に滑るところまではいかない。
 帰りは烏川第3リフトへ滑り込む予定だったのでそちらの方へ下る快適な斜面を探しながら尾根沿いに進むがそのような斜面は全く見あたらない。適当に樹林が薄そうな所に突入するが、想像以上に樹林は濃く、快適な滑降とはおよそ程遠い状態がしばらく続く。石楠花などの低木も埋まりきっておらず、あと1mは積雪が欲しいところだった。五葉松平まで下りると少しはましになるが傾斜がないので歩いて進むようになる。
 五葉松平の末端から傾斜が出だすと一瞬快適かと思われたが全く長続きせず、最後まで密林の中を右往左往してようやくゲレンデへ飛び出した。あとはゲレンデを一気に滑り降りて岳温泉の食堂で昼食をとり、二本松で今夜の買い出しをした後中の湯へ戻る。
 一方の舘野パーティーは、全く予想外の苦闘を強いられ?20時下山という番狂わせとなってしまった。お陰で最後の夜の宴は夜半過ぎまで続く・・・。

 翌朝は大雪で盤越自動車道・東北自動車道は通行止めとなり、やむなくなんと新潟経由で北陸自動車道・関越自動車道を通って帰ることになる。


 ここのところ、銀座山の会でも横向温泉・中の湯旅館がすっかり定着した感がありますが(?)、ここは温泉ベースの気楽な山行にはまさに打ってつけの場所といえましょう。私自身も何度となく利用させてもらっていますが、お湯がまたすばらしいのが魅力の一つでもあります。
 今回は、安達太良山に初めて登ることが出来、なんだか分かりませんがなかなか充実した気分を味わえました。「日本百名山」が一座増えたのも収穫の一つでしょうか?。

コースタイム
1/6 みのわスキー場(9:25)―箕輪山山頂(10:08)―みのわスキー場(11:10)
1/7 あだたらスキー場(9:06)―安達太良山山頂(10:08)―あだたらスキー場(12:00)


箕輪山地形図
安達太良山地形図
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