3/4 京王八王子駅に17:00時集合。ここで集合するのは久しぶりである。沖山さん、塩見さん、山室さんと懐かしい顔が揃う。他のメンバーは先にスキー場に行っているという事なので、雨の降る中一路御岳ロープウェイスキー場へと向う。雨のスキー場に着くと建物の中で既にすっかり出来上がっている他のメンバーと合流。この天気では明日は駄目かと悲観的状況とは裏腹にどうせ駄目ならと遅くまで飲み続ける。
3/5 朝起きると何と晴れてしまっている。早速出発準備と思ったが、強風でロープウェイは動いておらず、リフトも一番上が止まっているようだったが、とりあえず出発する。ところがリフトで上がっている最中に止まっていたリフトも動き出したようで、結局一番上まで上がる事が出来た。
ゲレンデトップからしばらくは樹林の中を縫うように歩き、傾斜が出て尾根状になってくるとやがて樹林帯から抜け出し、左に金剛堂を見ながら順調に高度を稼ぐ。夏道の尾根には上がらずトラバース気味に沢状を詰めるが、途中から念のためスキーアイゼンをつける。斜面が急になり一汗かくと石室山荘に着く。ここで後続を待つが、風も殆ど無く気温が高かったのか全く寒くならなかった。そこからはほんの一登りで稜線へ。頂上は目の前である。井上さん、渡辺さん、塩見さん、私の4名は板をデポして頂上まで登る事とし、他の人々は今日はここまでとして早々に滑降に移る。
山頂には何やら恐そうな人の像が立っていたが、展望は抜群である。御岳の頂上に登るのは2度目であったが、ここは乗鞍岳の頂上と感じが良く似ている。北にはすぐ近くに乗鞍岳が見え、勿論間違える事はないのだが・・・。デポ地点まで戻り、我々を待っていて下さった沖山さんと共にいよいよ待望の滑降に移る。登ってきたルートの左の大きな沢状にすでに先に滑っていった人々のシュプールが刻まれている。我々もその後を追うが、心配していた表面のクラストは全く起こっておらず、エッジがよく効く快適な斜面の連続に思わず狂喜してしまう程だ。思ったより板が良く走る硬い雪質で、結構スピードが出る。
石室山荘下で一旦全員集合してビール休憩。実にうまい。それにしてもこの混成パーティーは本当に良く飲む人々ばかりだ。下るにつれて雪質は徐々に重くなっていくが、滑りには全く問題ない。瞬く間にどんどん高度を下げ、もう８合目付近まで戻ってきてしまった。ここからの樹林帯はさすがに雪も重くなり、少々疲れも出たがそれも僅かで登りのトレースを絡みながらゲレンデトップに戻った。
今回の御嶽山は、前日雨（上はおそらく雪）という条件のおかげか稜線から実に快適に滑る事が出来て大いに楽しめました。上部は条件によっては滑落の危険がある斜面なので、なかなか幸運だったのかも知れません。以前、1月に田の原から登った時も大滝頂上から快適に滑る事が出来たので、今回と合わせて山スキーフィールドとしての御嶽山の印象がまた一段と良くなってしまいました。