安達太良連峰 高森川・仏沢

2000年8月5日    メンバー:森田(真)


 昨年に引き続き、今年も8/5〜6に銀座山の会の有志6家族で裏磐梯の秋本湖畔にて「家族キャンプ」が行われ、楽しいひとときを過ごしました。
 前年同様、我家は前夜の8/4の夜に出発して5日の午前中に、上部に「美しく長いナメ」があるという安達太良山の高森川・仏沢に単身出かけさせてもらう事にしました。

 8/5 登山大系によると国道115号線の旧道から林道に入って入渓するように紹介されているが、下部は平凡な沢ということである。そこで、地形図を見ると箕輪スキー場から直接沢に降りられそうなのでそちらからの入渓を試みる。
 スキー場の車道が国道115号線を潜った辺りから樹林の斜面を少し下ると簡単に仏沢に下りることが出来た。少し進むと二俣となるが、本流である左は水量が少なく、一旦右に入ってから間違っていることを確認して(?)左に戻った。このあたりまではスキー場から道が付いているようだ。平凡な沢をさらに進むとようやく滝らしい滝の長さ10m程のきれいなナメ滝となる。それを越えると再び平凡な沢となりさらに歩くと取水口がある。おそらくスキー場の飲料水だろうか。ここまではこの取水口の工事の時にでも出たのかスキー場建設の時に出たのかその手のゴミが散見される。
 その先も時折小滝やナメがある程度で概して平凡な沢をどんどん進むと、突然今までの暗いイメージの沢から一転して明るいナメ滝が現れる。「美しく長いナメ」の始まりだ。最初の8mナメ滝を快適に越えると、その先はずっとナメが続いている。ある程度傾斜があるが、問題なく楽しく登っていける程度である。2本の支沢がナメ滝で合流し、若干沢幅が狭まるが、美しいナメがまだまだ続く。何でこんな所にこんなに素晴らしいところが!と思うくらいで本当にうれしくなってしまう。3mCS滝を左から巻き、続く2段5mの上段はつるつるで右から越える。4mCS滝で楽しかったナメも終わる。
 やがて傾斜が無くなり、両岸笹や潅木が迫るようになる。もう稜線も近いだろうと思いながら薮っぽくなる中を忠実につめる。このまま登山道にでも合流すれば良いのだが、地形図を見るとそれは望めそうにない。どこかで薮に入らなければならないと思いながら箕輪山へ向かっていると思われる小沢を1本見送り、沢がほぼ真南に向いてから東に向かう細い沢筋に入る。ところがすぐに薮がひどくなり、おまけに方向がやや南に寄っているので左に軌道修正しながら薮漕ぎするが、笹に潅木や松などが混ざり非常に手間取る。鉄山からの登山道がすぐそこに見えるのだがなかなか着かない。結局小一時間薮の中を右往左往してやっと登山道に出ることが出来た。場所も笹平のほぼ中央で、決して間違ったところに出たわけではないのだが・・・。あとは箕輪山まで登り返し、箕輪スキー場へと下山した。


 今回は沢の印象よりも最後の薮漕ぎの印象の方が上回ってしまいそうな気配も無くはないのですが、上部の長く美しいナメは実に気分良く遡行できます。アプローチも至極楽なので、最後の薮漕ぎさえきつくなければ手頃な日帰りの沢としてはかなりお薦めなのですが・・・。まあきっともう少し楽できるルート取りもあるのかも知れません・・・。


コースタイム
箕輪スキー場(9:00)―登山道(11:56)―箕輪山(12:16)―箕輪スキー場(13:30)


遡行図
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