8/7〜8に銀座山の会の有志4家族(大人8名・子供(1〜3歳)5名)で土合の湯桧曽川畔にて「家族キャンプ」が行われ、楽しいひとときを過ごしました。
集合が土合駅に7日昼だったので、我家(私?)はより有意義なキャンプにする為(??)、8/6の夜に出発して白毛門登山口駐車場で仮眠し、7日の午前中にゼニイレ沢に出かけてみる事にしました。
8/7 白毛門登山口の駐車場を8:00出発。土合橋を渡って新道を歩き、一ノ倉沢を渡る少し手前で湯桧曽川に下りて河原伝いにゼニイレ沢出合に到着する。
出合からしばらくは水流の無いゴーロで、二俣を右に入って少し登るといよいよ待望のナメが始まる。上を見上げると、かなり上までまっすぐに見渡せる。
最初のスラブを登ると一旦沢は狭まり、樹林の中のナメとなる。しばらく登ると再び開けて広いスラブとなり、気持ち良くどんどん高度を稼ぐ。なぜか岩の上にルートを示すと思われる赤ペンキがうるさいくらい付いているのだが、一体誰が何の為につけたのだろうか?正直言って目障りである。
背後を振りかえると、湯桧曽川を挟んで対岸にマチガ沢・一ノ倉沢・幽ノ沢が並んでいる光景が素晴らしいが、真下を見下ろすとこちらのゼニイレ沢もなかなかの高度感である。広いスラブが終わると再び谷はやや狭くなるが、まだまだナメ・ナメ滝が続く。10m滝を左から小さく巻き、ひたすら上へと登っていくと三俣に出る。
赤テープがある中央に入るとますます細くなり薮がうるさい。正面を5m程の岩壁でふさがれ、右から巻くようにして笹をつかみながら薮を漕ぐと再び左側に沢が開けてくる。赤テープが笹にたくさん巻いてある所で左の沢筋に戻ると階段状のスラブになっていて、3級程度の岩場で気持ち良くどんどん登っていける。それも尽きた所で薮に突入するが、進路を右にとるとあっさりと登山道に出る。ここは登る方向と登山道が平行している為、もっと早く右の薮に入れば早く登山道に出たかもしれないが、最後までスラブを登る方が楽しく、薮こぎも少ないものと思われる。
あとは土合の待ち合わせ時間が迫っていたので休憩もそこそこに、疲れた体をだましだまし登山道を駆け下った。
ゼニイレ沢は、一気に駆け上がれる楽しいスラブで構成されたなかなか素晴らしい沢でした。行動時間は短いので、なんとなく「ついでに登る沢」みたいな印象がありますし、おまけに対岸はスラブの規模ではけた外れの一ノ倉沢があり、不遇な沢だと思います。
名渓がひしめく谷川連峰の中では全く影の薄い存在ですが、これがもし他の山域にあったらきっと人気ルートになっているに違いないと思われるほど楽しめる沢でありました。
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