2/26 22時秋葉原駅集合。舘野さんが会社から直行だったので一旦自宅により、三郷から外環経由で東北道を北上、盤越道に入り五百川PAで仮眠する。(ここは暖房が効いて快適だが、少々やかましかった)
2/27 天気はあまり良くないが、何とか行動できそうだったので、とりあえずグランデコスキー場から西大てんをめざすことにする。ゴンドラを降りてふと舘野さんの板を見ると、ちょうど踵の下辺りのサイドが板をあたかもそこで折り曲げたかのように膨らんでいるのを発見してしまった。「折れてますね」などとその時は半分冗談のつもりで言ったのだが、まさかこの後あんな事になろうとはこの時は誰も想像だにしなかったと思うのであるが・・・。
リフトをもう一本乗り継ぎ、シールを付けて歩き出す。ツララの下がる針葉樹林帯をどんどん高度を上げる。遠望は全く利かないが、樹林の中は風も無く結構快適だ。途中からグランデコスキー場の一本左の尾根の方に向かうべくトラバース気味に左へ左へ向かうが、ここで既に舘野さんの板は歩いているのを見ても明らかに踵の所で鈍角に曲がっている。この辺りからだんだん板の寿命を本気で心配し出す。「明日まで持つか?」から「今日下に降りるまで持つか?」に変ってきた。山頂に近づくにつれて風は強さを増したが、行動できないほどではなく、しばらく登ると山頂に続く稜線に出た。
かなり左に回り込んだので、山頂より白布峠側に出ていたようで、少し稜線伝いに東へ歩くと本当の山頂に出る。風が強く視界も悪いので草々にシールをはがして山頂を後にする。山頂直下の無木立斜面も強風と視界不良で楽しむまでには行かず、シュカブラと潅木で凸凹の斜面をトラバース気味に西へ下り、樹林に入った辺りからようやく快適な樹林間滑降となる。雪質もまずまずで大いに楽しめる所なのだが、ここに来て舘野さんの板はついに大きく折れ曲がってしまった。それでも特に問題なさそうにどんどん下っていってしまうのはさすが!。しばらくすると辺りはブナ林に変り、まことにもって実に気持ちが良い。ところが、最後の少し急な斜面にさしかかった所で皮一枚でつながっていたような板はとうとう二つに折れてしまった。既にゲレンデが近かったのでなんとかなったが、これが1泊以上の山中で起こっていたら大変なことになっていたであろう。左へ沢を一つ越えるように進むとすぐにグランデコスキー場と合流した。
無事下山後、横向温泉中ノ湯旅館にてのんびり湯につかり、すき焼きをつつきながら折れた板を肴に(?)ビールをロング缶5本と日本酒一升を空にしてしまった。
2/28 今日は箕輪山周辺を滑る予定であったが、ものすごい強風で箕輪スキー場のリフトが止まっているということなので、館野さんの板も無いことであるし、朝風呂に入り早々に帰途についた。
今回はとんでもないハプニングに見舞われ、“日頃の道具のチェックの重要さ”と“ものには寿命がある”ということをあらためて認識させてもらうことのなりました。さすがに二つに折れた板の補修は不可能で、さらに“予備を持参する”のはもっと不可能なのでまじめに考えるべきでしょう。しかしながら、多少の亀裂があったり、年月が経過しているというだけで板を買い換えるのはなかなか出来ないことですが・・・。
コース自体は、ゲレンデの横にこんなに素晴らしいところがあったのか!と思えるくらい素晴らしいブナ林が続き、天気が悪かったにもかかわらず存分に楽しめました。
1999年の記録へ |