丹沢 四十八瀬川・小草平ノ沢

1999年7月4日
メンバー:森田(真)


 本来ならば7/3〜4で他の沢を計画していたのだが、悪天が予想されたので中止としていたところ、4日朝目覚めるとなんと晴れている。梅雨の貴重な晴れ間なので、午前中に家でやる事を済まして昼前に家族3人で自宅を出発。表丹沢の県民の森で妻と娘がお弁当を広げている間に私が1本沢を登ってくるという計画である。小草平ノ沢は遡行時間も短く、下山も早いのでこんな計画にはぴったりだ。

 12:41県民の森を出発。車道が四十八瀬川を渡ったところで左に踏み跡があり、近道だと思って入るがすぐに不明瞭になりしばらく右往左往して時間をロスしてしまった。登山訓練所を経て再び林道に戻り、勘七ノ沢を渡るところで入渓する。
 堰堤を越えて沢が左に曲がったところで右から小草平ノ沢が入る。すぐに登山道が横切るが、左岸にビニール袋をかぶせたザックがたくさん置いてあり、少々異様な感じを受ける。それを過ぎるといよいよ最初の5m滝となる。水流右を難なく直登するとゴルジュの中に3段12mが続いている。水流左をすべて直登するが、しぶきを浴びてびしょ濡れになってしまった。時折倒木で荒れているが、短いテンポで滝が次々に現れ全く飽きさせない。次の4m滝は水流左を登る。大木が沢の真ん中をふさいでいるのを越えると小ゴルジュとなる。出口にかかる4m滝は最初の一歩でもろに水流を被り、全身ずぶ濡れだ。手探りでホールドを探し、シャワークライムで越える。落ち口を大岩でふさがれたCS4m滝で先行4名パーティーが取り付いていたが、私が追いつくとすぐにゆずって下さった。
 その先壊れた石積み堰堤を越えると二俣となり、左俣は滝となって落ちている。右俣の方が沢床が低く本流に見えたので入っていくとすぐに水流が無くなってしまったので戻って左俣へ入る。遡行図を出して見るとどうやらこれが大滝7mのようだ。右側を巻き気味に越えていくつか滝を越すと、ナメ・ナメ小滝が連続してなかなか美しい。水流も次第に細くなり、沢が薮っぽくなりそうなので左の傾斜の緩い涸棚に入り、適当に登っていくと踏み跡に合流する。それを辿ると程なく登山道に出た。入渓してからちょうど1時間だ。右に僅かで堀山の家であった。あとは登山道を二俣経由で県民の森まで駆け下った。


 小草平ノ沢はとても短い沢なので、今回のような機会でも無いとなかなか来ない沢かもしれませんが、短い流程の中に適度に滝が詰まっていてそのすべてが直登出来るというなかなか楽しめる沢でした。特に降雨直後の増水時がおすすめ(?)。行動時間はたった2時間でしたが楽しい半日ハイクでした。


コースタイム
県民の森(12:41)―小草平ノ沢出合(13:06)―登山道(14:01)―県民の森(14:39)


遡行図
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