10/9 昨日、三国川 黒又沢・日向沢に登った先発隊5名は、銀山平にて後発隊(北・佐治・柴田・田村・福島・村瀬)の6名と合流。自然な成行きで、夜中ではあるが宴会となってしまう。(我々以外にもテントを張っている人がいたが、おそらく大変御迷惑をかけたに違いない・・・。)
10/10 翌朝、福島さんの車を下山時の車回収用に銀山平に残し、柴田さんと私の車に分乗して雨池橋に移動する。7:57快晴の下、中ノ岐林道を歩き出す。林道から中ノ岐川を覗き込むとナメが連続していてなかなか美しい。二岐川出合付近は絶景だ。1時間ほどで灰ノ又沢出合に到着。橋の上で準備をして9:12遡行開始。
しばらく平凡なゴーロを歩くと最初の4m滝となる。直登不能で左右どちらも巻けるが右の方が簡単なようだ。再びゴーロを進むと、きれいな2mナメ滝に5m滝と続く。この5m滝は右岸側壁をトラバースしても左岸側を登る事も出来るが、両方とも念のためロープを出す。次の2m・5mの連瀑は右から巻くが、巻き終わった所から下を覗くとなかなか美しい。4m滝、2mと6m連瀑を快適に越えると右から15m滝で支沢が入る。
右から花降沢を合わせるとこの沢最大の4段25m滝(といっても5m程度の連瀑といった感じで大きな滝には見えないが・・・)となる。1段目は左の岩を簡単に登れる。2段目以降は一度水流まで降りなければならないが、その部分がホールドが全くないのでロープで降りるしかない。(降りてしまえばあとは簡単そうだが)面倒なのでさっさと左から巻く。巻き終わる辺りにある湧き水は大変美味しかった。
ここからまた平凡なゴーロとなるが、しばらくで裏荒沢出合に到着。ここで灰ノ又沢と裏荒沢の2パーティーにわかれる予定であったが、特に問題なさそうなので全員で灰ノ又沢へ行くことにした。裏荒沢出合を過ぎると小滝と釜が連続するようになる。緊張感の無いゴルジュが続き、それなりに楽しめる。1ヵ所巻ききれずに股下まで濡れる場面もあったが、それ程寒さは感じないで済んだ。やがて本流は右に曲がり、10m滝を落としている。日が当たっていて明るく、右壁を気持ち良く登っていける。一応ロープを使用した。その先の二俣を右俣に入り、6m2条滝を左から越え少し進むと、遠く荒沢岳の山頂が望める5m滝となる。この先はしばらくミニゴルジュに滝が連続して出てきて、明るくとても快適な所だ。
13:30奥の二俣に到着。ここを本日の幕営地とし、無理やり河原を整地してテント2張りとツェルト1張りを設営し、早くも宴会に突入する。なぜか切り揃えられた薪が豊富にあったので使わせてもらった。この日も明るいうちから歌あり踊りあり(?)の大宴会となった。
10/11 8:05幕営地を出発する。今日も天気は快晴で雲一つない。問題になる滝も無く、どんどん高度を稼いでいく。遠く望まれる稜線付近は素晴らしい紅葉でつい見とれてしまうほどである。背後には燧ヶ岳が大きい。山の秋を満喫しながら最高の気分で歩いていくと最後の二俣となる。
ここで未知を求める?佐治・沢田石・舘野・長野の4名の左沢隊と、遡行図通り山頂直下につめたい残りの7名の右沢隊と別れる。私は右沢に行ったが、途中、8m滝でロープを出したり、柴田さんと田村さんがやや遅れ気味になったものの順調に稜線へ・・・と思いきや最後の詰めは傾斜がきつく、先に山頂に着いていた左沢隊からロープを垂らしてもらう羽目になってしまった。各人の力量によっては、ぐいぐい登れて快適な草付きではあったのだが・・・。(飯田さんだけは途中から山頂に直接抜ける快適なルートを登り一人いい思いをしていたようだ。)
360度展望絶佳の山頂で再会を祝してビールで乾杯する。しばし休憩の後、車回収隊の沢田石さん、長野さん、私の3名は先行して下山し、銀山平においてある福島さんの車で雨池橋の車2台を回収に向った。
久々の大人数での宴会山行となりましたが、まだ早いかと心配していた紅葉も稜線付近では実に素晴らしくなかなか充実した楽しい山行になりました。当初の計画では人数が多いので、支流の裏荒沢と灰ノ又沢の集中山行にしようかと考えていましたが、易しい沢だったので全員で行動しても全く問題なくいい選択だったと思います。たまには大勢でわいわい遡るのも実に楽しいものです。
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