富士宮口〜富士山山スキー

1999年5月22日
メンバー:沢田石,森田


5/21 21:30青葉区役所前で沢田石さんと待ち合わせ、東名横浜・青葉ICから御殿場IC経由で富士スカイライン(無料)に入り新五合目に到着。レストハウスの裏にテントを張り、あまり寒くなかったので外でしばらく飲んでいると真夜中だというのにかなり人通りがある。どうやら若いカップルが多いらしい?

5/22 朝目覚めると結構寒い。晴れてはいるものの空全体が薄い雲で覆われている。富士山を見上げると、想像していたよりも雪は少なく、山頂のドームが妙に近く見える気がする。
 早速準備にかかるが、何を履いていくか少し考える。結局、私はトレッキングシューズ、沢田石さんはサンダルで出発する。最初は全くの夏道であるが、想像していたよりも数段楽な道である。2600m付近で右におそらく滑降終了点になるであろう雪渓の末端が現れ、その上で少し雪の上を歩くがすぐにまた夏道になる。七合目を過ぎると雪の上を歩く事も多くなるが、沢田石さんはまだサンダルだ。
 八合目で小休止するが、ここから上はほとんど雪となるので沢田石さんもプラブーツに履き替える。さすがにこの時期にスキー板を背負って八合目までサンダルで来る人はあまりいないらしく、八合目小屋で休憩している人に驚かれていた。私はまだトレッキングシューズで行けると思って履き替えなかったが、結局八合目から少し登った所で雪面が硬いので兼用靴とアイゼンに切り替えた。銀名水直下で早くも上から2名のスキーヤーが滑り降りてきたが、斜面はまだカリカリのアイスバーンである。銀名水の鳥居をくぐり、外輪山の一角に出ると、お釜と富士山測候所のドームが一望できる。沢田石さんはビールだけ持って板をデポし、私は山頂から滑りたかったので板も持って剣ヶ峯へ向かう。
 10:45日本最高地点に到着する。さすがに日本で一番高い山だけあって展望は素晴らしく、特に南アルプスは間近に見えて実に素晴らしい。少々寒いがビールで乾杯し、いよいよ日本最高地点からの滑降に移る。といっても火口壁側は急斜面でこんなにクラストしている状態では滑れたものではなく、登ってきた道沿いに滑るだけなので面白いものではない。しかし、最高地点から滑る事に意義がある!?。銀名水からはいよいよ大斜面の滑降だが、ここの斜面もまだあまり緩んでなく、これでは「ひとこけ300m」といった状態だ。慎重の上にも慎重に下る。沢田石さんはあきらめて途中までアイゼンで下る。九合五杓を過ぎてしばらく下りるとようやく雪が緩み始め、きわめて快適な滑降となった。雪が切れた所で右の雪渓に移り、登ってくる人の視線をよそにどんどん気持ちよく下っていくと、再度切れた所でもう一度右へ移動する。少々汚くなった雪渓をもうひと滑りするとその下にもう一つ小さな雪渓があり、そこを滑って標高2685m付近で長い滑降も終了である。夏道に上がり沢田石さんの到着を待つ。あとは夏道を駐車場まで下りるだけである。


 私は今回富士山に初めて登りましたが、当初の予想以上に手軽で楽しめる山だと思いました。何しろ本邦最高峰であり、東京近郊から最も近い山スキーエリア?で、しかも滑降標高差が1000m以上あり、その殆どが1枚バーンで実に滑りやすい斜面なのですから楽しめない訳が無いといったところでしょう。今までなんとなく敬遠して行く機会が無かったのがもったいないくらいです。但し山頂付近はクラストしているとかなり危険な事もあると思いますので注意したいものです。


コースタイム
新五合目(6:50)―銀名水(10:30)―剣ヶ峯(10:45)―滑降終了点2685m(12:18〜13:20)―新五合目(13:40)


地形図
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