裏妙義 仲木沢・烏帽子沢右俣

1999年11月3日
メンバー:津崎、三輪、村瀬、森田(L)


 「濡れなくて手軽で紅葉のきれいな沢」というと、私の場合なぜか妙義がまず思いつく。今年の沢納めという事で、紅葉を見に裏妙義の中木沢・烏帽子沢右俣に出かけた。

 いつものように新宿駅南口に22:00集合。きわめて順調に2時間ほどで現地まで着いてしまった。国民宿舎裏妙義より少し先に行った所でテントを張るが、その時津崎さんの携帯電話に奥様から「沢靴を家に忘れている」という連絡が入った。今更取りに帰る事も出来ないので気を取り直して小宴会の後仮眠。
 翌朝目覚めると天気は快晴。今回の沢はとても短いので太陽が高くなるまでのんびりとして8:38出発。国民宿舎前で登山カードを記入して登山道を歩き出す。最初は杉林の中のしっかりした登山道だったが、篭沢を絡むようになると半分河原を歩いているような所が多く道はあまり明確ではなくなった。地形図の登山道の位置はあまり当てになりそうもない。
 最初の二俣状を烏帽子沢かと思い遡行準備して左に入ると、すぐに大きな滝に行く手を阻まれる。落ち口の奥に大きな岩があり、右の岩壁に浅いルンゼ状のバンドもあって踏み跡もあるので遡行図(8m CS滝)通り?と思いとりあえず登ってみると意外に悪い。どうやら違うのではないかという事で一旦戻って二俣状を右に行ってみると三輪さんが「木戸」と書かれた標識を発見。烏帽子沢はまだ先である事が判明する。
 僅かで本当の烏帽子沢出合に到着。すぐに本当の8mCS滝があり、右の深いルンゼを登って小尾根を乗越し高巻く。沢に戻った所で大岩が連続する4mCS滝となり、水流右のナメ状を越えると広いゴーロの二俣となる。
 右俣に入るとすぐに美しいナメが続く。再びゴーロとなった沢をしばらく進むと5mナメ状を皮切りに滝が連続する。そのすぐ上で左から滝で支沢が入り、本流は6m、傾斜の緩い3mと続く。奥の二俣は左右とも8m滝が並んで両門の滝となっている。左沢の滝の方が立っているように見え、三輪さんはそちらを登ってから右沢にトラバースし、他は右の滝を登る。右沢に入ると2つほど滝を越えたあとは急なゴーロが続き、(遡行図にあるナメは埋まってしまったのだろうか?)やがて登山道が横切る。入渓点からたった1時間、あまりにもあっけない幕切れではあったが、今の季節にはこの程度でちょうどいいだろう。運動靴の津崎さんも全く問題ないまま遡行終了となった。
 丁須ノ頭への登山道は、右側が切れ落ちたスラブを横切る鎖場が連続してなかなか面白い。(今回は沢よりこの登山道の方が難易度グレードは高いかもしれない?)丁須ノ頭の手前のピークにてビールで乾杯し、素晴らしい紅葉の展望のなか大休止とする。休憩後丁須ノ頭に寄って津崎さんと私は鎖を頼りに丁須岩のてっぺんに登ってから国民宿舎へと下っていった。


 本来ならばこの烏帽子沢は、左俣を遡行して右俣を下降するとスマート且つ最短かもしれませんが、今回の山行では私が丁須岩に行った事が無かったのでちょっと寄ってみたかったということもあり登山道を下りました。やはり稜線を歩いた方が展望は抜群で、紅葉も美しかったと思いました。


コースタイム
国民宿舎(8:38)―烏帽子沢出合(9:45)―登山道(10:50)―国民宿舎(13:20)


遡行図
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