両神山 中津川・石船沢

1998年10月11日 メンバー:森田(真)(単独)

 持桶トンネル手前の旧道分岐に車を止めて7:22出発。旧道を5分ほど歩くと長栄橋を渡り。石船沢出合となる。朝はさすがに寒いので最初は右岸の道をたどる。籐十郎沢を過ぎると道は川のすぐ側を平行しているのでそこで入渓する。時々ナメや小滝がある中しばらくで右から下降に使う予定の大峠からの支流が入る。そこを過ぎるとすぐに今日の核心?石船である。
 ここは真っ白な石灰岩が彫刻刀ででも彫ったかのように見事に水流によって溝が掘られている。内部は大体3段構えになっていて、入口の釜は深かったのでパスして左から少し登った所から水流溝の中に飛び降りた(もう戻れない!)。中はつるつるでホールドは全くなく、オポジションでズルズルと登って行くのだが、これがまた楽しい。2段目の釜は股下くらいで通過。3段目の釜は埋まっていて浅い。出口は倒木で土砂や流木がせき止められていて、崩壊しない事を祈りながら脇を登る。
 石船の上は、きれいな3×5mナメ滝を過ぎると二俣となり、右俣へ入る。結構小滝が続く中、9:10奥の二俣につく。ここは、左に入ると横八丁に至り、右に入ると梵天尾根へ楽に出られるものと思う。左はつめで果たして尾根へ上がれるかどうか不安だったが、時間も早いし駄目なら引き返して右沢から梵天尾根へ出ようと思い、左沢へ入る。
 滝を2つほど越え滝の上に傾斜の強いナメが続いている所で一旦左から巻き始めるが、沢筋は傾斜が強くこれ以上は無理と思い、そのまま左手の尾根へ上がり、直上する。傾斜が緩み始めたあたりで左上気味にどんどん登っていくと無事に槍ヶ岳の東のコルに出た。
 そこからは横八丁を登山道まで歩くのだが、赤テープがひっきりなしに丁寧についていて大変助かる。ここはとても「踏み跡」とは言えないような所も多く、もしテープがなかったらかなり困難になっていたに違いない。岩陵歩きを充分満喫したので、両神山の山頂へは寄らず、大笹から登山道を大峠方面に下り、ミヨシ岩にて昼食とする。天気が良いので展望を楽しみながら少しのんびりする。
 下山は大峠から大船沢の支流に下降する。最初は急斜面で歩きにくいが後は問題なく、出合の15m滝を右岸から巻いて大船沢を渡った所からはまた登山道を歩いて車へと向かった。


コースタイム
車(7:22)―二俣(8:46)―横八丁(10:16)―大笹(11:08)―ミヨシ岩(11:30)―車(13:24)


遡行図
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