丹沢 早戸川・円山木沢〜太礼ノ沢(下降)

1998年6月20日  メンバー:森田(真)(単独)

 今年の6月は気温が低くてからっと晴れない日が続いたが、久々の梅雨の晴れ間に早戸川水系の円山木沢に出かけた。今回の下山は、となりの太礼ノ沢を下降する事にする。車での入山の場合、これが最短の下山路だろう。
 6:20自宅発。途中、いつものコンビニで食料を買い、8:00頃林道ゲートに到着。朝食を食べて準備をして8:28出発。しばらくは林道を歩き、終点で河原に下りるとそこが円山木沢出合である。水量が少なく、貧相な出合だ。出合にある岩が詰まったような滝は右の短い梯子のある巻道を使う。F1を越えるとすぐにF2-25m大棚となる。かなり立派な滝で一見して確保がないと登るのは不可能なのでとりあえず左岸から巻き、トップロープで登ってみる。懸垂で下りると30mロープではぎりぎりだった。残置支点も多く、下部は飛沫を浴びながら水流右を快適に登れるが、上部は一部残置スリングを利用しなければどうにもならない。さらに落口直下は水流中をフリクションで登る。高度感抜群だ。トップロープだから何とかなるが、そうでなかったら相当ヒヤヒヤものであろう。安易には取り付けない滝だ。F2を過ぎると沢は右曲しゴルジュの中にF3がある。直登は無理そうで少し戻れば巻道があるそうだが面倒なのでゴルジュ入口の右壁を適当に登って巻く。
 次のF4-15mもきれいな滝だ。水流左を濡れながら快適に登れる。その上のCSを越え少々薮っぽくなったかと思うと15mナメ滝が現れる。さらに明るく開けたその上流に20m大滝が続いているのが見える。15mナメ滝はどこでも登れ、20m大滝は支沢のような左壁から登る。ここはこの沢のハイライトで、丹沢とは思えないくらい(?)美しい所である。ここまでは本当に滝が立て続けに現れて非常に楽しい。
 大滝の上もしばらくは滝が続き、昨日の雨のせいか豊富な水量と相まってずぶぬれになりながらほとんど修行僧状態で登る場面もあるが、特に困難なところはない。やがて高度差が少なくなると沢は薮っぽい小川のようになりただ歩くのみとなる。水量が多いせいか二俣らしい所がいくつも現れてその都度左に入るが、しばらく歩くと沢は東に方向を変えてしまい間違えだと気づいて戻るという事を2度も繰り返した。遡行図はあてにならないので地形図を頼りになんとか目標の場所につめ上げることが出来たようで、ちょうど昼頃に無名ノ頭で登山道に出た。右に15分程で円山木ノ頭に到着。ビールとカップ麺の昼食をとる。
 下山は太礼ノ頭との鞍部まで登山道をたどり、太礼ノ沢へ下降する。太礼ノ沢はロープを必要とする所もなく下降には絶好の沢だ。1時間程で早戸川本流に下りる。本流は巨岩帯となっており水流沿いには降りれないが、右岸に釣り師のものであろう踏み跡がつながっていたのでそれを利用して円山木沢出合まで戻った。(出合の滝の右にあった短い梯子はこの踏み跡の為のものらしい。)


コースタイム
林道ゲート(8:28)―円山木沢出合(8:48)―F2(9:00-9:40)―無名ノ頭(11:59)―円山木ノ頭(12:15-12:43)―太礼ノ沢出合(13:49)―林道ゲート(14:32)


遡行図
このページのトップへ

1998年の記録へ

トップ
はじめに
最近の山行
過去の記録
山の写真集
山の雑事集
自己紹介